甲子園の土、いや、ベルリンの芝

接戦続きのサッカーW杯グループ予選。決勝戦の対戦予想をするのはチト早いですが、今からでも早すぎないのが「決勝戦会場の芝生」の予約。

ドイツの通販大手Quelle社が、W杯開催記念の超目玉商品として販売を開始したのが、決戦会場となるベルリン・オリンピア・スタジアムの「芝生」。およそ１ヶ月間に渡り、各国代表チームが優勝の二文字を追って駆け抜けた、その芝生。選手の汗や涙や雄叫びを飲み込んだ、その芝生。乾き過ぎ、長過ぎ、滑り過ぎ・・・などなど、さんざん悪者にもされた、その芝生。かつては、決勝戦出場選手のみが想い出に持ち帰れたというその芝生が、このたび一般販売されることになったのです。

・・・とは言っても、芝生には決勝戦までキッチリ活躍してもらわないといけませんので、商品納入はW杯終了を待ってから。その後、園芸専門家が30x20cm四方に刈り取り、「正真正銘、ベルリンの芝です」という保証書を添付、特別梱包を施した上で購入者に発送するのだとか。販売数に限りがあるのはご想像の通り。

そのまま自宅庭に植え替えられる「天然芝」（30x20cm）と、長期保存向けのケース入り「加工済み芝」(14x8x5cm)の二種類が販売され、価格はいずれも７５ユーロ。売り上げ金の一部は、４度のサッカーW杯出場を果たした往年の名選手ゼーラー氏（ハンブルガーSVで活躍）の名を冠するゼーラー財団に寄付されます。

あ、ここまで書いておきながら、肝心なことを忘れていました。販売会社のお客様センターに照会してみたのですが、残念ながら日本向けの配送は出来ないと、つれない返答。そうは言っても、日本代表チームが決戦地ベルリンの芝生を踏む！なんていう奇蹟が起きれば、日本顧客からのオーダーも受けざるを得なくなるんじゃないでしょうか、ね？