2年ぶりに燃える愛ー「ラブパレード」 in Berlin

公開日 : 2006年07月11日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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テクノ音楽フリーク、お祭りフリーク、大音響フリークのみなさま、たいへん、たいへん長らくお待たせいたしました。首都ベルリンのド真ん中を舞台に繰り広げられる世界最大級のテクノの祭典「ラブパレード」が、2年間のブランクを経て、2006年夏、遂によみがります。

先ずは、ちょっとだけ歴史をおさらい。そもそも「ラブパレード」の誕生は1989年。東西ドイツ統一直後の平和デモとして、150人ほどの参加者がテクノ音楽を鳴らしながらベルリン市内をチョロチョロと(失敬)デモ行進したのが始まりで、地元メディアにさえも全く見向きもされなかったほど。それが、年を追う毎に6,000人→31,000人→110,000人→750,000人と爆発的な勢いで参加者が増え続け、1999年には参加者150万人を突破。2万ワットの大音響スピーカーを積み込んだ大型トレーラーを数十台も従えて、ベルリンのシンボル「ブランデンブルク門」から延びる「6月17日大通り」を、ただひたすら踊って歌って騒いで練り歩く「テクノ音楽を従えた平和デモ行進」として、観光王国ドイツを代表する巨大イベントにまで上り詰めました。

ところが、初回開催から10年を経過した2001年ごろから、当初の目的である「平和デモ行進」という顔よりも、「ドラッグと酒気を帯びたテクノファンの大騒ぎ」という性格が強くなったばかりか、毎回膨大なゴミで緑のベルリンを台無しにしたことで参加者のモラル低下が大問題となり、ベルリン市行政やスポンサーからの資金援助もストップ。2004年以降はやむなく開催中止に追い込まれていました。

さて、その2年間の禁断・反省期間を克服したラブパレードが、W杯サッカー決勝戦の興奮残る2006年7月15日(土)、古巣の「6月17日通り」に戻ってきます。その劇的なカムバックを象徴する今年のモットーは、「THE LOVE IS BACK」。パレードの顔でもあるテクノ大音響トレーラーが勢揃いするほか、世界音楽シーンの最先端を突っ走る有名DJも地球のあちこちから大参集。アジアからは、北京のカリスマDJ張有待(Zhang Youdai)らが仲間とともに巨大トレーラーに乗り込み、アジアで最も熱い音楽シーンを世界に向けてアピールします。

www.loveparade.net(英語)

画像:こちらはラブパレードではなくて、W杯ドイツ勝利後の、ファンによるファンのための勝利パレードの様子。

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