フランクフルトに、近未来のお茶室飛来?

公開日 : 2007年09月14日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
teehaus01.jpg

浮世絵、根付け、陶器など主に江戸期の芸術コレクションでも有名な、フランクフルトの

応用工芸美術館に、世にも稀なコレクションが加わって話題を集めている。

それが、このお茶室(本日の画像)。

美術館の庭園に突如現れたこのお茶室の設計の陣頭指揮をとったのは、隈研吾氏。記憶に新しいところで、今春オープンした東京ミッドタウンのサントリー美術館と、そのお茶室「玄鳥庵」の設計を手がけた、注目の建築家だ。

画像をご覧頂いての通り、お茶室と聞いて連想する伝統の木造建築では、全く、ない。触るとふわふわしていそうで、巨大な白い落花生のような外観。よくデパートの屋上遊園地にある、子ども向けのアトラクショを連想させたりもする。さて、このお茶室、わかりやすく言ってしまうと、「使いたい時にだけ空気を入れて膨らませる」仕組みの、折りたたみ式お茶室なのだ。

お茶室内部に目を移すと、9畳分の畳が整然と敷かれていて、床の間も、お湯を沸かす設備もあり、外見に反してしっとり伝統の香りが漂う。LED照明が備えられているので夜間でも使用でき、また、北国ドイツに欠かせない暖房まで完備している。

そして、来たる9月16日には、ドイツの

Bad Soden市で「IORI(庵) KULTURHAUS」を主宰される茶道家のShiroya氏を招き、お点前が披露されることになっている(参加希望者は、当美術館への事前申し込みが必要)。

なお、この隈氏設計のお茶室は常設されるのではなく、今後は、特別展という形で期間限定の上で一般公開されることになる予定。余談だが、このお茶室はイベント用にレンタルも出来るというから、モダンかつクラシックな日本関連イベントをご企画の方は、美術館までお問い合わせを。

画像:フランクフルト応用工芸美術館よりご提供頂きました。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。