どっぷり、秋。クリも積もれば◯◯となる?

公開日 : 2007年10月04日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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栗やどんぐりがコロコロころがる、秋のドイツの遊歩道。

木の実を拾い集めて秋のインテリア品を手作りしたり、食用栗を持ち帰って週末に焼くケーキの素材にするのもいいけれど、この木の実で、ちょっぴりお小遣い稼ぎも出来てしまうなんて、ご存知でしたか?

コロコロ木の実は、野生のイノシシやシカの大好物。これから訪れる長〜い厳し〜い冬を乗り切るための備蓄飼料として、木の実は貴重な食べ物なんです。そんなわけで、ドイツの地方自治体の森林管理局では、毎年この時期になると、「木の実、買います」キャンペーンを実施しているいことろがあります。その地方によって買い上げ相場は若干異なりますが、栗が1kgあたり10セント、どんぐりは少々高めの20セント程度で換金してくれるところが多いようです(ちなみに、ドイツで見かける栗の木には、[人間にとって]食用栗と非食用栗があり、非食用のものが大半を占めます)。

え〜!そんな額じゃ、せいぜい子どものお小遣いにしかならないじゃないかって?

....そうなんです、それでいいんです。地元の子どもたちに、木の実拾いの楽しさを味わい、野生動物への愛情を育んでもらいながら、同時に、お金を稼ぐことの大変さを学んでもらうということも、このキャンペーンの目的のひとつなのです。

ですから、大の大人が、トラックの荷台にどんぐりの実を山盛りにして森林管理局に乗り付け、「さあ、これ全部買ってもらおうじゃないの!」なんてひと儲けしようったって、それは即刻ボツ。ただし、「我が校の生徒が協力して集めてきた木の実です。報酬金はそのまま学校に寄附します」という大口納入なら大歓迎だそう。

画像:ブログ用に集めてきた木の実。栗は非食用の大粒種。これだけの量では、換金にはほど遠いですね......(苦笑)

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