これがドイツ最高のホテル

公開日 : 2008年01月23日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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いや、正確には、ドイツ最高「峰」のホテル。

ドイツとオーストリアの国境に横たわるドイツアルプスの最高峰ツークシュピッツェ山(2962m)。夏は登山、冬はスキー客で賑わうこの山の2560m地点に出現した巨大なカマクラ。これが、雪と氷の宿「イグルー・ドルフ(IGLU-DORF)」です。(イヌイットが住む半球形の家屋「イグルー」と、ドイツ語で「村」を意味する「ドルフ」を合わせた名称)

その名の通り、ロビーから客室まで、すべて雪と氷でできた宿ですが、標高3000m近いツークシュピッツェ山とは言え、年中雪で覆われているわけではないので、イグルー・ドルフは毎年毎年、解けては造り→解けては造り→.....をくり返しています。完成までに110日間ほど要するのに、営業できるのはせいぜい100日間という、かなりご苦労な話でもあります。

それでは、宿の内部をご紹介。イヌイット気分一杯のゲストルームは、高さ4m、直径4mという、意外なほどのゆったり設計。雪と氷の保温効果で室内は思ったより暖かく、常に0〜5℃に保たれているのだそう。就寝時には、純白の雪のベッドに特殊断熱材と耐寒マットレスを敷いた上、マイナス40℃対応の特製ホカホカ寝袋にくるまって「GUTE NACHT!(おやすみなさ〜い)」。あ、そうそう、パジャマではなくて、スキーウエアを着て寝るのをお忘れなく!今までに、生後19ヶ月の赤ちゃんから82才のシニアまで、ありとあらゆる年代層のゲストが宿泊しましたが、「これじゃあ寒くて眠れやしない〜っ!」と、宿泊をギブアップしたケースはゼロだそうですので、とりあえずご安心を。

それでもやっぱり手足がジンジン凍えてきたら、雪でできたジャグジー風呂で体の芯から温まった後で、あっつあつの特製チーズフォンデュー料理でホカホカ気分に浸れます。(え?雪のジャグジー風呂なんて、解けないの?...それは現地でお確かめを!)

就寝時に必須の耐寒マットレス、寝袋などは宿に用意されていますが、以下のアイテムは、各自で必要に応じてご持参ください:

スキーウエア・防寒靴(そのほか、気温0〜5℃の館内で過ごすのに必要な防寒具)

暖かい帽子(ジャグジー風呂利用時には、これがないと風邪をひいちゃうかも...)

水着とタオル(これもジャグジー風呂で使用)

懐中電灯(館内はキャンドルで明かりをとっているので、もっと光を!という方は必須)

歯ブラシ(水道はありませんが、雪解け水で歯磨きできます)

現金(カードで支払い出来ないサービスがありますので...)

そしてもちろん、スキー板・スノーボード!周りは360℃銀世界です!

さて、昨年大晦日にオープンしたイグルー・ドルフの今シーズンの営業は4月5日までの予定。宿泊料金、宿への行き方、館内写真などは、ホテルサイト(英語あり)でチェックしてみてください!

画像:雪のバーにて語る夜....お洒落なカクテルより、熱いお茶を一杯オーダーしたい気分かも(画像は、イグルー・ドルフより快くご提供頂きました)

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