美術館巡りには「年間チケット」がお得
ミュンヘン、ハンブルク、ベルリン、ドレスデン... 観光都市での美術館・博物館三昧に大活躍するのが、いわゆる「ミュージアム1日フリーパス」と呼ばれる1日券。主要美術館やツーリスト・フォメーションなどで広く販売されており、このパスが一枚あれば、市内の主要美術館に終日出入り自由という便利なパスです。
....あ、でも、ちょっと待って!
ひとつの都市での滞在日数に余裕がある場合には、この「1日フリーパス」ではなくて、思い切って「年間フリーパス」を購入してしまった方が得になる場合があるのです。
古典巨匠絵画館、陶磁器美術館、緑の丸天井コレクションなどで有名なドレスデンを例にとって比較してみましょう。市内の主要美術館・博物館に有効な「1日フリーパス」が12ユーロ(学生は7ユーロ)なのに対して、「年間フリーパス」はわずか20ユーロ(学生も20ユーロ)。1日フリーパスを2日間続けて購入するつもりならば、最初から年間チケットを買ってしまった方が得になる計算です。しかも、年間パスは購入日から1年間有効なので、1年以内に再びドレスデンを訪れた際も、このパスがまだまだ使えるというわけです。(ただし、予約見学制の「歴史的な緑の丸天井コレクション」はパス適用外)
芸術品の宝庫ベルリンでの美術館巡りに役立つフリーパスは何種類かありますが、その中でも代表的なのは、ベルリン国立美術館に有効な「ミュージアム3日フリーパス」。ナショナルギャラリー、エジプト博物館、ボーデ博物館、ペルガモン博物館などに使える、すぐれモノのこのパスは、3日間有効で19ユーロ(学生9.50ユーロ)。一方の年間パスは40ユーロ(学生20ユーロ)ですので、ベルリンに1週間以上滞在して美術館見学を堪能するか、またはベルリンを年に幾度も訪れるというリピーターであれば、年間パスを買っても、しっかりもとが取れそうです。
なお、都市によっては、年間フリーパスの価格設定がかなり高くなっているケースもありますので、訪問先の観光局サイトなどで、事前に価格比較なさってからのご購入をおすすめします。
また、「1日フリーパス」、「年間フリーパス」の類いは記名式になっていることが多く、使用にあたっては、身分証明書(パスポートなど)の提示を求められることがあります。従って、自分が使ったパスの有効期限が残っているからといって、家族や友人に譲って使ってもらうという作戦は、残念ながら....御法度です。それからもうひとつ、フリーパスで特別展に入館する際は、追加料金が必要となる場合がありますので、その点もお気をつけください。
「ミュージアムの年間パスを持っている」というだけで、何となくその土地の地元民になったような気分がしてきませんか?しかも、1年以内にその都市をもう一度訪れる口実にもなりそうな「年間フリーパス」。次回のドイツ旅行では、要チェックのアイテムです!
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