
日本でおなじみの「象印」、実はドイツにもあるのです。ただし、魔法ビン(←もう使いませんか、この表現?)ではなくて「子供靴」のブランドの名称。ドイツ各地のどの子供靴売り場をのぞいても、目にしないことはないというくらい、浸透度が高い「象印」の子供靴。その、真っ赤な象のトレードマークの「エレファンテン(象)・ブランド」が誕生してから、今年でちょうど80年目を迎えました。
エレファンテン・ブランドの生みの親であるG. Hoffmannが、若干24才にして、家族経営の小さな子供靴の製作所を創業したのは、1896年のこと。そのわずか数年後、「左右の形が異なる子供靴」を研究開発し、量産品として世に送り出したことは、当時センセーショナルさえ巻き起こしました。今日では、左右の靴の形が違うのはごく当たり前のことですが、当時は靴の形状が左右とも同一だったため、「個々の足の形にあった靴」というのは存在せず、「自分の足を、靴の形状に適応」させざるを得なかったという、足泣かせの時代でした。
1928年、正式に「エレファンテン・ブランド」が立ち上げられてからも、ブランドは着実に成長。経営者がバトンタッチした1900年代後半に入いって発表されたのが、有名な「WMSシステム」です。それまでは均一だった靴の"幅"に、「W(幅広)、M(普通)S(細身)」というバリエーションを取り入れることで、既成の靴でありながら、個々人の足幅にできるだけ適応させようという、これまたたいへんユニークな試みでした。このWMSシステムは、今では広く一般に普及し、消費者にとって、靴選びに欠かせない目安となっているのはご周知の通りです。
小さな子供たちの足元の健康を念頭に、パイオニア精神あふれる新商品を発表し続けるエレファンテン・ブランド。エレファンテンの靴は、ヨーロッパ最大のブランド靴小売りチェーン「Deichmann」のほか、全国各地の百貨店、専門店などでも広く取り扱っています。
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赤い象がトレードマーク、エレファンテンの靴。子連れドイツ旅行のおみやげにいかが?