日中のオペラ鑑賞のススメ

公開日 : 2008年12月20日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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オペラ鑑賞はドイツ旅行の醍醐味!....ではあるものの、オペラ劇場に足を踏み入れるのには、かなり勇気が要るのも事実。オペラを鑑賞するには正装しないとマズいだろうし、終演が深夜になるのも体力的にキツそう。それに何より、オペラの内容がイマイチ理解できずに、長い上演時間の途中でついコックリコックリ、なんて失態も演じたりして...。

「昼間に開催されていて、ついでに上演時間も短めで、しかも、日本人にもなじみのあるストーリーを演じてくれるオペラって無いんですか〜?」....というみなさまのお声が聞こえてきたような気がしまして、本日のブログのタイトルと相成りました。

それでは早速、具体例をひとつ。

たとえば、ご存知ベルリンのドイツオペラ劇場では、主に子どもたちをターゲットにしたオペラを、日中に開催しています。

子どもたちが対象とはいえ、もちろん保護者も同伴しますから、一般旅行者の大人が入場しても、周囲から浮いてしまう気遣いはゼロ。開演時間はたいてい午後2〜6時頃と早く、上演もせいぜい2時間程度。午後に長めの映画を一本観るような時間的感覚ですから、体力的にも安心、安心。「夜の部の上演」に比べて、服装にもさほど神経を使わずに済みますし(それでも、みんな結構おめかしして来ますヨ!)、何よりも嬉しいのは、グリムなどの有名作品が数多く取りあげられるため、ストーリーがすでにおなじみだということです。

ドイツオペラ劇場での今月の演目は、「ヘンゼルとグレーテル」と、「利口な女キツネの物語」。オペラ「ヘンゼルとグレーテル」の方は、かのリヒャルト・シュトラウス指揮によって1893年に初演されて以来、ドイツで最も数多く上演されてきたオペラのひとつでもあり、クリスマスになるとドイツ各地で上演される、年末オペラの定番とも言える作品です。

一方、1927年に初演された「利口な女キツネの物語」の方は、作者であるヤナーチェクが、「私自身の最高傑作」と繰り返しうたったほどの自信作。森の番人に捕らわれてしまった女キツネが、その後、首尾よく森へと逃げ返り、やがて幸せなキツネの家庭を築き上げたものの、最後は再び密猟者の罠に堕ちてしまうという、森に生きる動物と人間の幸福と悲哀をテーマとした作品です。

ドイツオペラ劇場で開催されるオペラ、バレエなどのチケットは、オペラの販売窓口で直接購入する以外にも、公式サイトからオンライン、電話、Faxで予約することも可能です。詳しい購入方法は、公式サイト(英語あり)をご覧ください。

本日の画像:

これでもかっ!というサンタクロースのご一行様が屋根に陣取るこのレストラン、サンタさんの威力なのか、案外繁盛してます(本文とは無関係)。

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