豚インフルエンザ 〜 ドイツでは?

公開日 : 2009年05月08日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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ドイツ国内では、5月7日までに10件の感染例が報告された上、陸続きの近隣国である

スイス、オランダ、オーストリア、デンマークなどでも感染患者が確認されたことを受け、

「豚インフルエンザ」関連ニュースは連日大々的に報道されています。

インフルエンザ感染を防ぐには、

「ひんぱんに手を洗い、その後は、完全に手を乾かしましょう」

「咳やくしゃみをする際は、手のひらではなく、腕で口をふさぎましょう」

(手のひらは感染源となりやすいので)

など、日本でもよく耳にするような注意事項が並びますが、

その中でもドイツらしいのが、

「鼻をかんだ ちり紙は、捨てましょう」という項目。

「え?捨てないの?」

とお思いの読者も多いかと思いますが、さすがは環境保護先進国のドイツ(?)。

ズズズーッと鼻をかんだちり紙さえ、そう簡単にはポイ捨てしません。

そもそもドイツのちり紙は、日本のティッシュペーパーの何倍も厚く、紙ナプキンの

ように丈夫で大判なので、同じちり紙で何度か鼻をかむことが可能なのです。

つまり、ちり紙で鼻をかみ、それを畳んでポケットにしまい、次に鼻をかむ時にまた使う。

こうして何度か使った後、いよいよこれ以上は無理だ!となったら、そのちり紙は

ついにゴミ箱行き、という使い方です。

(話が横道にそれますが、ちり紙ではなくて、ハンカチを使って鼻をかむドイツ人も

います。ドイツ人に高価なハンカチをプレゼントしたところ、後日、そのドイツ人が

そのハンカチでピーッと鼻をかむのを目撃してショックを受けたという話もある

くらいですから.....)

そんなわけで、ドイツでは、「普段は何度も使うちり紙を、思い切って使い捨てに

すること」も、インフルエンザ感染防止策のひとつとして挙げられているのです。

なお、ドイツ在住の日本人向けには、在ドイツ日本国大使館も、豚インフルエンザ関連情報を

発信していますので、ドイツ国内の感染現況をおおまかに把握することができます。

本日の画像

豚インフルエンザの豚も、ドイツでは幸せのシンボル!

マジパン製の「幸せを運ぶ豚」は、贈答品としても人気です。

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