「耳の虫」ってどんな虫?

公開日 : 2009年05月24日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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本日のブログの主役は、ドイツ語単語の「OHRWURM」(発音:オーアヴルム)。

OHRが「耳」でWURMが「(毛)虫」を意味しますので、「耳の(毛)虫」。なにやら気味悪い寄生虫のような物体をイメージしそうですが、何てことはない、「はさみむし類」のこと。

ところで、この「OHRWURM」という単語には、もうひとつ全く別の意味があります。

ある特定の歌や曲が、一日中、耳から離れない〜!!という経験、どなたにもあるかと思います。思い出したくないのに、壊れたレコード版のように、同じフレーズが何度も何度も頭の中で演奏されてしまう、あの、どうしようもない感覚.....。

そういった、忘れられない曲、懐かしのメロディー、さらに、頭の中をぐるぐる回って離れない曲のことを、「OHRWURM」というのです。中耳や内耳のあたりを毛虫が一匹モゾモゾ這っていて、何とか除去したくても自分では手の打ちようがない。そんなイメージでしょうか。「OHR(耳)」と関連づけて、「耳ざわりな曲」と言い換えてもいいかもしれません。

さて、専門家が定義する「OHRWURM現象」とは、「過去の想い出や特定の事象と関連を持つ」、「時と場所を選ばず、突然発生する」、「自らコントロール不可能なもの」であり、仕事で音楽に携わっている人(音楽家...)よりも、そうでない人に発生する割合が多いとのこと。新たな音楽が入いり込むキャパシティーに、まだまだ余裕があるからだそうです。

ところで、ある日の大衆紙に、「あなたにとっての OHRWURM はどんな曲?」というアンケートが掲載されていました。ドイツ人が挙げた「OHRWURM」、一体どんな曲でしょうか?

名誉ある(?)トップ10入りを果たしたのは、ABBAの「ダンシングクイーン」、ワム!の「ラストクリスマス」、かつて日本語でもカバーされた「YMCA」などおなじみのスタンダードナンバー。また、比較的新しいところでは、Rihanaの「アンブレラ」、Aquaの「バービーガール」もランクイン。「ああ、それって、わかる!わかる!」と同感された方、おいでですか(笑

いくら音楽が好きでも、一旦取りつかれると、かなり苦しい「OHRWURM」現象。

頭の中からメロディーをきれいさっぱり取り去る対策としては、「その曲を、いちど最初から最後まできちんと聞き通す」、とか、「まったく別の曲を聴きまくる」という手段があるそうですので、次回、みなさんの頭の中に「耳の毛虫」が出現したときには、ぜひこの対策を試してみて下さい。

本日の画像:

ブログのテーマとはまったく関係ありませんが....

「当店のおいしいアスパラガスをどうぞ〜!」という、旬の味を宣伝するレストランの看板。

茹でるとトロトロにやわらかくなる白アスパラガスと濃厚バターソースは、相性も抜群。さらに、塩ゆでポテト、生ハム、シュニッツェル(トンカツ)などがセットになって、レストランのメニューの筆頭に並んでいます。

付け合わせの食材により、ひと皿の値段も10〜20ユーロ程度までさまざま。ちょっと味見してみたいだけなら、大皿の料理ではなく、白アスパラガスのスープを注文するという手もあります。朝市やスーパーで販売されている生の白アスパラガスは、目下のところ1kgあたり5〜7ユーロが相場。2級品なら3ユーロ程度で入手できます。

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