目には見えないレストラン
店に入いるとまず目につくのは、明るく開放的なバーカンター。さらに店の奥へと進むと、食事用のテーブルが並ぶ別室へと続きます。ただひとつ、他のレストランと異なるのは、この別室が「真っ暗闇である」ということ.....。
今から数年前。当時オープンしたての「見えないレストラン」のことを知り、早速このブログで取りあげました。ゲストが食事をするスペースが、何と「暗闇」であるということ。さらに、店で働くウエイター・ウエイトレス全員が、視覚の不自由な方であるという点に、正直おどろいたのです。
あれからかなりの時を経て、「見えないレストラン」がまだ存在しているばかりか、店舗数が増えているという、嬉しいニュースを目にしました。
そこで、本日は(当時のブログをお読みにならなかったみなさまのためにも)、「見えないレストラン」の再登場です。
お店の公式サイトに「Q&A」コーナーがあるのですが、このコーナーに寄せられた質問が、読者のみなさまの抱かれる疑問と重なるように思えましたので、「Q&A」コーナーの内容を概訳してご紹介しようと思います。
(1) だいたい、どんな感じで進行するのですか?
「まず、レストラン入り口を入いったところにある、明るいバーカウンターにて、メニューからお食事をお選びいただきます。その後で、お客さまのテーブル専属のウエイターが、お席までご案内いたします。お食事の最中は、その専属ウエイターが常におそばに待機しておりますし、お食事の後も、お客さまを再び外へご案内いたします。」
(2) レストラン内部は、どの程度の暗いのでしょうか?
「自分の目の前で手のひらをヒラヒラさせても全く見えないほど、まさに100%の真っ暗闇です。暗闇の中でも、お客様のテーブル担当ウエイターが常におそばにおり、ご質問、ご要望にお応えしますので、どうぞご安心ください。携帯電話、ライターなど、灯りのつく器具のご使用は、ご遠慮いただいております。」
(3) そんな真っ暗闇の中で、サービス係はちゃんと動けるのですか?
「視覚の不自由なサービス係は、100%の暗がりでも、視覚以外の能力を使って空間の状態を察知する能力を備えています。たとえば、周囲のわずかな物音や、床の素材などを手がかりに、店内を動き回ることができるのです。逆に、暗がりでの衝突事故を防ぐ意味でも、お客さまは、どうぞお席から離れないようにお願いいたします。」
(4) 食事をするに、どのくらい時間がかかりますか?
「まず、暗闇に慣れるまでに時間を要しますので、全体で最低2時間かかるとお考えください。」
(5) トイレも暗闇にあるのですか?
「ご安心ください。暗いのは、食事をする場所のみです。」
(6) 子ども同伴でも来店できますか?
「8才以上のお子さまでしたら、大歓迎です。手づかみで食べてもいいですしね!」
本日の画像:
ドイツ国内に3つのレストラン(ベルリン、ケルン、ハンブルク)がある「見えないレストラン」。公式サイトよりお借りしました。
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