落ち栗拾い

公開日 : 2009年10月23日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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今や、すっかり、どっぷり、秋。

私的にはすでに立派な冬だと思うのですが、ドイツ人は「まだ秋だ」と主張して譲りません。確かに、今の季節を冬と名付けてしまったら、1月や2月につける季節の名称がなくなってしまうのかもしれません(笑

もっとも、毎年厳寒の2月には、全国津々浦々でカーニバルのお祭りパレードが、それはそれは盛大に開催され、「さあ、カーニバル!いよいよ五番目の季節の到来だ〜!」なんて盛り上がっていますから、ドイツには四季ならず五季あることになりますが。

ところで、今の時期は、人間ばかりでなく、来たる長い長い寒い寒い暗い暗い冬に備え、野生の動物たちも、せっせとエサを確保せねばならないころ...。

そんな折、市の森林局から毎年恒例のお知らせがきました。

「森林局では、野生動物の食糧むけに、どんぐりと栗を買い上げます。栗50kgあたり4ユーロ、どんぐり50kgあたり8ユーロをお支払いします。いずれも受付日時は、10月X日△時より〜、受付場所は市内△◎広場にて.....。」という具合です。

上記のお知らせは、もちろんドイツ語で書かれていたのですが、重さの単位として「Zentner(ツェントナー)」という単語が使われていました。何年も前、やはり森林局から同じ主旨のお知らせを受け取った時に初めて知ったのですが、これ、「50kg」を意味する単位だそうです。つまり、1Zentner=50kg。同じドイツ語圏のスイスやオーストリアでは、1Zentner=100kgだそうで、すぐ隣りの国なのに、重量がいきなり2倍になってしまうのにはビックリ。

ま、それはさておき。

晩秋の遊歩道を歩くと、道ばたで背を丸め、大きな布袋やカゴを手に、せっせと栗やどんぐりを集める人を見かけますが、あれも、ひょっとするとお小遣い稼ぎ目的で?....いやいや、かわいい野生動物のことを考えて、純粋に食糧を集めてあげているんですよね、きっと。

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