ドイツ一のもみの木は、バーデンバーデン生まれ
ショッピングモールの左右に連なるショーウインドウは、赤や緑の電球で縁取りされ、町の広場からは、クリスマス・マーケットの露店をトンカントンカン組み立てる音が響くこの頃。
そんな光景を目にしようものなら、いやがおうでも年末気分。
本日のブログの主役は、本名「もみの木」、通称「クリスマスツリー」。
毎年この時期になると、国民の口々にのぼる話題が、首都ベルリンの「首相府」正面玄関に飾られるもみの木が「今年はドイツのどの町からやってくるのか?」ということ。
一年を締めくくるクリスマスに、ドイツの(政治的)檜舞台を飾るのですから、もみとして生を受けた針葉樹にとって、これほど名誉な「最期」はないのでしょう(首相府を飾るもみの木に選ばれたことで、伐採されてしまうことになるので、「最期」と 笑)
さて、2009年の年の瀬を締めくくる注目のもみの木は、黒い森バーデン・バーデンで生まれ育った、およそ15メートルの若木。樹齢60年という、人に例えれば還暦を迎えた木でもあります。もっとも、樹齢500〜800年と言われるもみの木の中では、まだ小学1年生くらいの年齢ですが...。
もみの伐採作業は、すでに11月20日に行なわれ、その後、大型木材トレーターに積まれた大木は、一路ベルリンへ。来たる11月25日に、ドイツのメルケル首相、バーデン・バーデン市長、バーデン・バーデンの森林局長らが列席する中、首相府にて贈呈式が執り行なわれる運びです。
バーデンバーデンを深く愛し、自ら移り住んだ文豪ツルゲーネフも、黒い森のもみの木を賞賛したといわれますが、その当時は、近郊の森の半分以上がもみの木で占められていたといいますから、もみの木は、まさに黒い森の代名詞。
ベルリン観光中、首相府正面のもみの木を目にした方は、「ああ、これが、はるばるバーデン・バーデンから運ばれてきた木だな〜」と思い出していだだけたらと思います^^
本日の画像:
ドイツ2009年の大トリを努める、バーデンバーデン育ちのもみの木。
緑も濃く、均整の取れた美しい枝ぶりが、今年のもみの木選考委員をうならせた(?)
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