ドイツ人が噛み付くテーマ「原発」

公開日 : 2011年03月16日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

沈む心を奮い立たせながら、日本語講座の授業に行ってきました。

大震災後の初めての授業であるせいか、私が教室に入ると、何人もの生徒がじ〜っとこちらを凝視しています。対照的に、うつむいている生徒もいます。

第一声はいつも通り明るく行こうと決めて入室したので、「みなさ〜んっ、こんばんは〜!」と私。生徒はみな、ボソボソ声で「こんばんは...」。(オイオイ、生徒が暗くてどうする?苦笑)

地震のニュースに全く触れないのも不自然なので、まずは、私の家族や知人友人が無事であったことを報告すると、生徒の顔が一様に明るくなりました。「もしかすると....」と心配してくれていたんですね、みんな。

しばらくして、ひとりの女子高校生がやや遠慮がちに口を開きました。「原発が、たいへんなことになっていますね。」....すると、たちまち堰を切ったように、位置についてぇ〜、討論会、よ〜い、ドン!(苦笑

「福島の◯号機からは◯◯マイクロシーベルト漏れていて、◯号機はどうのこうの....」だの、「海沿いにあるのに、冷却水が失われてしまうのは何故か?」とか、「被爆を防ぐには、最低でも何℃で何分間シャワーを浴びねば効果がない」、「原発事故が、月末ドイツ州議会選挙に与える影響について」etc....をテーマに、いやはや、しゃべること、しゃべること、しゃべること。。。

ネットやTVから24時間流れてくる報道から知り得た情報の受け売りなのか、はたまた、普段からこの程度の知識は備えているのか、その辺りは不明ですが、私の感想は、「みんな、よ〜く知っとるね〜」。

ドイツの原発是非論議、日本国内での議論に勝るほど高まっています。

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