フランケン地方のヴィース教会!?
ドイツ中南部から南ドイツの北部に位置し、ニュルンベルクやローテンブルクといった
街があるフランケン地方には世界遺産で有名なヴィース教会に負けない
素晴らしい巡礼教会Vierzehnheiligen(14聖人教会)があります。
教会はバンベルクから40キロ北に行った美しいなだらかな「神の庭」
と呼ばれる丘陵地帯に位置し、ドイツでは全国的に知られています。
設計はヴュルツブルグの世界遺産レジデンツやブリュールにあるアウグゥストゥスブルク
の建築家であるバルタザール・ノイマンのため、内部はバロックとロココ様式をふんだんに
取り入れた豪華絢爛な教会です。
教会の起源は1445年まで遡ります。1445年9月24日の夜、
1人の羊飼いの前に突然泣いている子供が現れ、羊飼いは
何か起きたのかと子供に尋ねようとしたのですが、近づいた途端
その子供はすぐに消えてしまったのです。同じような出来事が数回起きた後、
今度はその子供を取り巻く形で14人の子供も一緒に現れ、彼らは羊飼いに
「われわれは14守護聖人であり、ここで安息ができる礼拝堂を必要としています」と
言い残し、雲の中に消えました。その後、そこに十字架を建てた後、ある1つの
奇跡が起こりました。近くの街にすむマグデという手の施しようのない重病の女性が
あの14守護聖人の祈りによって治ったというのです。
この話は瞬く間に広がり、病気を持つ人々はこの地に押し寄せ、慈悲の場所であるこの地を
Vierzehnheiligenと名づけ、教会を建立したのが始まりです。
そのため一番の教会の見所は14守護聖人が実際に出現したと言われる場所に
置かれた聖壇とそれを取り囲む14聖人です。
ドラゴン退治の伝説を持つ騎士の聖人ゲオルグ、旅行者の聖人クリストフォロス、鍛冶屋の聖人アエギディウス
といった14聖人の彫刻はお互いが強く主張することなく、繊細且つ慈悲に溢れ、多くの訪問者を暖かく迎えています。
この教会にはもう一つの見所があります。それはビール醸造所です。
元々は修道院の醸造所でしたが、現在は民間の醸造所として営業しています。
ビールはDunkel,Hells,Weissの3種類があり、ビアガーデンも併設しています。
天気が良い週末はハイキングやサイクリングを楽しむ多くの人がこの地を訪れています。
この巡礼教会を訪れれば、教会の守護聖人とできたのビールが心と体の疲れを癒してくれること間違いありません。
行き方:Bamberg駅からREもしくはRBでLichtenfels 所要時間約20分
Lichtenfels駅からバス6番でVierzehnheiligen下車 所要時間約15分
開館時間:夏06:30~20:00 冬07:30~17:00
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