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2017年5月 2日

日本の自治体も視察に来るほどの街づくり


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日本の自治体も視察に来るほどの街づくり

フライブルク市は、見た目はただ単に中世の趣があって可愛い街ですが、その街づくりに特色があるところです。背景知識があるとより一層観光が楽しくなるので、今回はその街づくりについて、ご紹介します。観光のスタートはフライブルク大聖堂のある、「Münsterplatz(ミュンスタープラッツ、大聖堂のことをミュンスターというので、大聖堂広場のことです。)」。こちらへの行き方は、Freiburg Hbf(フライブルク中央駅)からトラムに乗って(1番線から5番線まで、どのトラムでも構いませんが2番線は現在は工事中)、街の中心地「Bertoldsbrunnen」駅まで7分程。そこから歩いて4分ほどで到着します。この広場には、大聖堂を囲むようにホテルをはじめとする可愛い建物が並んでいて、中世の趣が感じられる可愛い空間です。

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ところが、こうした伝統的な家々は、第二次世界大戦後に建て直されたものなのです。第二次世界大戦中に、連合軍の空爆により破壊された街。復興の際に、住民たちの意思により、不規則な狭い通路や昔ながらの趣のある家など、中世の街並みをそのまま復元しようという決議がなされました。この動きは、当時自動車が走りやすいように区画を直線的に整備しようとしていた他のヨーロッパの都市と逆行するものだったというのが面白い点です。そびえたつ大聖堂は唯一戦禍を逃れたもの。この付近には同じく戦禍を逃れた「Kaufhaus(カウフハウス、昔の商家)」もあります。これは16世紀に建てられた建物で、赤くて目立つのですぐに見つけることができます。この二つの建物は、「地球の歩き方」にも載っています。

さて、ミュンスタープラッツでは、毎朝7時から午後1時までマーケットが開かれます。マーケットは新鮮な野菜を買うためだけではなく、地域住民交流の場としても重要な役割を果たしています。土曜の朝は週で最もにぎわう時間帯です。

ミュンスタープラッツから、市庁舎のある「Rathausplaz(ラトハウスプラッツ、市庁舎のことをラトハウスというので、市庁舎広場のことです」までは徒歩で4分程。市庁舎は婚姻届けを出す場所でもあるので、この広場では良く結婚パーティーが開かれています。この赤い市庁舎も、中世の頃を忠実に再現して建てられました。

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市庁舎の前の道の上には、姉妹都市である松山市のマークを見ることができます。

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石畳の道は、フライブルク市がドイツで最も初期に街中の車を規制した都市である証。歴史的には、1949年に「Kaiser Joseph Strasse(カイザーヨセフ通り、フライブルクのメイン通り)」につながる小道で車が規制されました。1960年代には、多くの家族が郊外に移り住んでいたため、街中の自動車の多さが問題になっていました。住民たちが自主的に希望したことから、1970年代にはメイン通りの車も禁止されました。


現在車が走っていないことで不便を感じるかというと、そんなことは全くありません。トラムが街中に張り巡らされ、本数もたくさんあるので不自由なく移動することができます。こうして、一日22,000台もの自動車通行があった通りは、石畳で再舗装され、木やベンチが置かれました。石畳には職人のアートが施され、街は芸術で溢れた街になりました。実は、松山市のマークだけではなく、街歩きをすると道の上には様々なマークを見ることができます。本屋さんの前には本のマーク、雑貨屋さんの前にはかわいいクローバのマーク、といった形です。(すべてのマークがお店に対応しているわけではないようです。)

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でも、街中から自動車を追い出してしまっては、郊外から街に自動車で来る人はどうするの?と思う人もいるかも知れません。実は、自動車たちは、街の外に景観を崩さないよう巧妙に隠されています。ミュンスタープラッツの近く、中世の街並みが感じられる可愛い通り「Konviktstrasse」(写真下一番目、これはクリスマスマーケットをしていた時期のもの)の先に、隠し場所はあります。表から見ると、3階建て計600台もの車を収容できるパーキングとは思えない作りです。(写真下二番目)

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でも、街の外から見ると、ちゃんと駐車場が存在するんです!

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フライブルクの街歩きをする際は、こうした背景知識を持って観光するとより一層観光が面白くなります。他に、街の特色としてゴミの減量化・リサイクルなどの旧来からの環境政策に加え、太陽光、風力などの新たな取り組みにとても積極的な点があります。私の家からも山の上にそびえる風力発電や家々の屋根に設置された太陽電池をみることができます。とくに、郊外地域のVauban(ブボーン)が環境都市として有名ですが、長くなってしまうので、これに関してはまた次回記事を書きたいと思います。


今回参照したフライブルク市のサイトはこちら です。


※情報は2017年3月末時点のものなので、現在の情報に関しては各自ご確認ください。

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2017年5月 2日
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    2017/5/22更新

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