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ドイツ/フライブルク特派員ブログ ブン

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2017年5月25日

次世代型の地球に優しい街づくりを徹底した街Vauban


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次世代型の地球に優しい街づくりを徹底した街Vauban

第二回目の記事(こちら )で私の住むドイツのフライブルク市に関して、その街づくりの特色を紹介しました。フライブルク市は、街の中心部だけでなく、郊外地域でも地球に優しい次世代型の街づくりを推進しています。その典型が、「Vauban(ブボーン)」という地域です。カタカナでは、「ヴォウバン」と書かれることもあるようですが、実際の発音は「ブボーン」という音に近いので、この記事ではそのように表記させて頂きます。


1.Vaubanへの行き方

Vauban(ブボーン)には、街の中心部「Bertoldsbrunnen(ブルンネン)」駅から3番線トラムに乗って、10~15分程度で行くことができます。(場所に関しては、下のグーグルマップの地図を参照ください)



Vauban(ブボーン)という名前の読みはフランス語読みです。というのも、この地域は1992年までフランスの軍事施設のある土地でした。その施設が解体され、ドイツのフライブルク市が土地を購入しました。市は、その土地を5,000人規模の郊外地域として発展させる決議をします。その際に、もともと木々の生い茂っていたこの地域には、「緑の郊外地域」として開発する方針が取られました。


2.車を排除した街づくり

Vauben(ブボーン)にはこんな建物があります。(下の写真)これは、実は立体駐車場です。この地域の住人は、基本的には住宅付近に駐車場を持つことができません。自動車を持つことは許可されていますが、この立体駐車場に保管しなければなりません。自動車を隔離することで、トラムの利用を促進し、自動車を利用しない人を増やす街づくりを行っています。


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といっても、さらに田舎の方に行くとき等、どうしても車が必要なこともあります。そうした際に不便にならないように、この駐車場は大通りに面して建てられていて、そのまま通りに出たり入ったりできるような作りになっています。


街中は、自動車が通っても良い場所と、完全に禁止ゾーンの二つに分かれています。下の標識は、自動車は通っても良いけど、子供が遊んでいたら子供を最優先にしなければならない、という標識です。


画像3-2.JPG

それから、こちらの標識は自動車通行禁止ゾーンのもの。絵が子供と女性になっているのは、男性と子供だと、誘拐をイメージさせるから、という何とも言えない理由です。


画像3-4.JPG

街から極力自動車を排除することで、住人(特に子供)の生活環境の向上を図っており、結果として子供が自由に道路で遊べる環境が整っています。


画像3-5.JPG

こんな大作が描けちゃうのも、自動車の規制を徹底しているから。


3.エネルギー効率を重視したあVaubanの住宅

環境に配慮した街づくりを住人主導で行ってきたVauban(ブボーン)。住宅のデザインに関しては、街の中心部よりも比較的自由なものが多いですが、エネルギー効率関する規制がたくさんあり、数々の工夫が施されています。Vauban(ブボーン)の住宅は、多くが「Passiv house(パッシブハウス)」というものです。これは、その名の通りエネルギーに対して受動的、つまりあまりエネルギーを使わないで済むような設計になっている家のことです。例えば、三重サッシで冬は暖房をあまり利用しなくて良い設計に、夏は家の外側についているブラインドで家が涼しくなるように、工夫が施されています。


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家の上にはソーラーパネルが取り付けられていて、自家発電で電気を賄います。


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トラムの線路も緑でびっしり。各区画にある緑は住民に委託されていて、住民が木々を好きなように育てています。地域で散歩をしていると、団地の一階で家族と畑を耕しているような人にも出くわします。何だか面白い光景です。


画像3-9.JPG

フライブルクに来られた際には、Vauban(ブボーン)にもぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。


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      ブン
      ドイツ・フライブルクには夫の仕事の関係で2年間滞在予定。旅行好きな夫婦で、渡独以降もヨーロッパ各地、暇を見つけては観光している。最近のヨーロッパ1か月旅行では6ヵか国24箇所を旅した。ヨーロッパでのLCCや格安鉄道、バスを効率的に利用しなるべく予算を抑えた夫婦旅、カップル旅に関する情報に特に詳しい。ドイツで働くべくドイツ語日々勉強中。ご連絡はこちらへどうぞ。 DISQUS ID @disqus_FUoGQZsN3b

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