世界一の”紅茶好き”国、アイルランド

公開日 : 2008年11月17日
最終更新 :

 紅茶を一番よく飲む国、と聞いて思い出す国はどこですか?イギリス?それともインド?

 実は、アイルランドは紅茶の<一人当たり消費量>が世界一という「紅茶大好き国」なんだそうです。

 アイルランドのある大手紅茶会社の調査によれば、アイルランド人は平均1日6杯以上の紅茶を飲むんだそうで、これは国民一人につき年間約3.2kgの紅茶を消費している計算になるらしいのですが、う〜んそこまで飲むとは……^^:。

 そういうわけで、友達や家族との楽しい語らいも紅茶抜きでは始まりません。特徴的なのはその飲み方。きどった小さなカップ&ソーサーと高そうな陶磁器のポットにリーフティーをちょっぴり入れて・・・なんてお茶の出し方は、アイルランドではあまり見られません。

 たいていマグカップで、がぶ飲みです(笑)。

 さらにその紅茶の濃さにも特徴があります。英語で「Black Tea(黒いお茶)」と呼ばれる紅茶ですが、アイルランド人は、文字通り本当に真っ黒に見えるぐらいの紅茶を好みます。そしてアイルランド人は、アイルランドでブレンドされた紅茶にたいていこだわります。お隣のイギリスにも英国自慢の紅茶が豊富にあるのですが、アイルランドではイギリスの紅茶はメジャーではなく、あってもひっそりと棚の隅に置かれている感じです。

 やはりアイルランド人にとっては『アイルランドの紅茶』が一番!ということなのでしょうね……。

 しかし最近はその<世界で一番紅茶好き>の栄冠も危うい位置にいるのかもしれません。というのも、最近読んだ新聞記事に、若者の「紅茶離れ」に関するニュースがあったからです。若者が紅茶よりコーヒーをよく消費しており、よってアイルランドでの紅茶の売上も落ちてきている――というのです。

 確かにスターバックスなど米系ファーストフードなどがダブリンなど都市部で多く進出してきていますし、アメリカのテレビドラマなどの中でコーヒー片手にかっこよく、朝の街を闊歩する主人公の姿などの影響もあったりするのでしょう。

 今や「紅茶ぁ?何それ、年寄りくさ〜い!コーヒーの方がクールだよ。」ということなのかもしれませんね。がんばれ、紅茶!

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