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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2008年1月27日

イギリスの田舎をドライブしていると


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イギリスの田舎をドライブしていると

今日は、街ではそうそうお目にかかれないけれど、イギリスの田舎をドライブしていると見かける田舎道ならではの風物をご紹介しようと思います。


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PC240138x.jpg まずは、ドライバーの注意を喚起する道路標識。


田舎道では、赤い三角形の中に、牛、馬、シカ、リスなどそのあたりに出没する動物のシルエットが描かれている標識を見かけることがあります。実際に、道路標識に描かれている動物にお目にかかるのはまれですが、車窓からながめる道ぞいにこのような道路標識が立っているだけで、ああ、のどかな田舎へやってきたんだなあ〜。という気分になります。


中には、赤い三角形の中に、「!」なんていうデザインの道路標識もあります。その三角形の標識の下に、「この先急な下り(Severe Dip)」とか、「突如、現れるてっぺん(Blind Summit)」とか、短い説明がついています。多少の勾配があってもまっすぐに伸びている道は、もしかすると古代ローマ時代に築かれた道なのかもしれません。


P4080038x.jpg 古代ローマ時代、イギリスは、イングランドの北辺までローマ帝国の領土となっていたので、当時、古代ローマ帝国が誇っていた先進土木技術を駆使して、あちこちにローマ帝国の軍用道路が建設されたのでした。そのころ、イギリスは、まだどこもかしこもド田舎だったので、ローマ帝国は、自然の地形以外の障害物にはばまれることなく、まっすぐに伸びる道を造ることができたのでした。そして、その古代ローマ時代の軍用路は、今も、現役の道路として使用されているのです。


道幅のせまい田舎道を走っていると、のろのろ運転のトラクターや、羊や牛などの家畜の群れの移動のあとに続かねばならないことがあります。その場合は、気長になりゆきを見守るほかありません。本来は、牧草地内にいなければならない家畜が、道路にさまよい出ていることもありますが、驚かさないように徐行していると、家畜の方から道をあけてくれることでしょう。


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P6040092x.jpg そのほかにも、牧草地のゲートが目の前に立ちはだかっていることがあったり、


PC260055x.jpg ゲートのように開け閉めをする手間がいらないキャトルグリッド(Cattle Grid)と呼ばれる鉄格子が道路にはめこまれている場合もあります。ガタゴト言いながらも車のタイヤは、鉄格子の上を渡っていけますが、鉄格子のあいだは、深いみぞになっていて、牛や羊は歩いて渡っていくことができない仕組みになっています。特定の牧草地内に家畜をとどめておくためのちょっとしたアイデアというわけなのです。
 


P106000x.jpg こちらは、家畜とは関係ありませんが、田舎道では目の前の路上をせせらぎが横切っていることもあります。この路上のせせらぎ、フォード(Ford) と呼ばれています。歩行者には横手に橋がもうけられているのですが、車は水につかって渡っていかざるをえません。大雨のあとは、車では渡れない深さになっていて残念ながら先へ進めない場合もあります。その場合は、まあ仕方がないなと、あっさりあきらめるよりほか手はありません。


ですが、ご安心ください!車で渡れない川には、ちゃんと石橋がかかっています。ただ、ちょっと変わっているのは、田舎の石橋には、信号待ちがある場合があること。


P8060021x.jpg 実は、この立派な石橋、車が行き違えるほどの幅がないのです。


P8060045x.jpg 前方、信号の手前で、対向車が信号待ちをしています。


とにかく古いものを大切にするイギリスの人たち、車が普及したからといって、車が行き違える幅の橋に架けかえたりはしないのです。それに、整然と行列に並び、じっと我慢の子で待つ国民性をそなえたイギリス人、橋を渡るのに信号の変わるのを待つことなど何でもありません。(このイギリスの人々の気質、どちらも見上げたものだと思います)


ところで、もっと田舎の信号機のない小さな石橋の場合には、いささか事情が異なってきます。イギリスを車で走ったことのある方は、お気づきなのではと思うのですが、イギリスの路上では、車のクラクションを聞くことはまずありません。よほどのことがない限りイギリス人ドライバーはクラクションを鳴らさないのです。


PC010095x.jpg にもかかわらず、田舎の石橋のあるあたりを歩いているか、または車で走っていると、突然、静寂を破って、ふだんは聞き慣れないクラクションが聞こえてきて、びっくりしてしまうことがあります。橋の幅は車1台がやっと通れる程度、しかも橋が弓なりにかかっているので橋の向こう側は見えません。そこで、クラクションを鳴らし、これから、こちら側から橋を通りますよと、橋の向こうにいるかもしれない対向車に知らせるというわけなのです。


また、イングランドではあまり見かけないのですが、スコットランドの田舎や島々へ行くと、橋のみならず、車1台がやっと通れる程度の道幅しかない道がけっこうあります。そういった道には、数十メートルおきに、道路のこぶのようなふくらみが設けられています。対向車がやってくると、パッシングプレイス(passing place)と呼ばれるその道路のふくらみに頭を突っ込んで対向車を行き違わせるのです。のどかな田舎に似合う、何とものどかなドライブ風景だと思われませんか。さらに、田舎道を走っていると、田舎へ行くほど古い建物も残っているので、ちょっとドライブの足を止めたくなるような思いがけない出会いもあることでしょう。


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P6260022x.jpg 田舎のドライブは、景色をながめながら、寄り道をしながら、ゆっくりのんびりと行きましょう。急いで通りすぎて、せっかくの素敵な出会いの数々をついうっかり見すごしてしまわないようにね。

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2008年1月27日
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