四季折々の田舎・夏 1
春の訪れとともに初々しい新緑や新しい命の誕生でにぎわいを見せはじめた大地は、夏のまばゆい陽光をたっぷりとうけると、いよいよ緑を茂らせ、色鮮やかな花々を開花させ、そして、春に芽ばえた新しい命をはぐくんでいきます。
丘に目を転じると、春先、前年のわらびが茶色く枯れて地面をはっていたあいだから頭をもたげていたさわらびがすっくと伸びあがり、初夏の丘をわたる風にレース模様の葉を波うたせているのです。
ロンドンなど南部の都市部はともかく、北イングランドやスコットランドの田舎では、真夏でも、気温が30℃にたっすることはまずありません。夏の夜明けは早く、夜のとばりが降りるのは、午後10時ごろ。お天気が安定すると丘歩きにはもってこいの季節です。
夏のあいだに、1週間から2週間、田舎のホリデーコテージを借りて観光名所をめぐったり、田舎のウォーキングを楽しむというのも、イギリスでは人気のある夏休みのすごし方です。ホリデーコテージは、1週間単位で貸し出されている家具付きの田舎屋です。調理器具、食器などもそろっていて、食材さえ持ち込めば自炊できるようになっています。
ナショナルトラストが多くの土地を所有する湖水地方にも、広大なナショナルパーク(国立自然公園)をようするノーサンバランド州にも、先の観光名所のほかにも、数々のながめのよいウォーキングコースがあります。
野原へ足をのばしてみると、観光客の多い観光名所ではお目にかかれなかった風景に出会えます。
夏もさかりを迎えるころ、春、桜に似た白い花をつけていた木に、何やら点々と赤いものがと思ってよくよく見ると、さくらんぼがぶらさがっているのでした。
さて、このあとは、夏のさかりの田舎で見かける花々を愛(め)でに出かけることにいたしましょう。
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