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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2008年3月 9日

四季折々の田舎・冬


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四季折々の田舎・冬

午後4時。ヒースロー空港に着陸した飛行機の窓の外には、霧にかすむ遠い灯りがぼんやりとうかびあがっているだけで、あたりの風景はすっかり夜の闇にとざされていたのでした。それが、イギリスの冬とのはじめての出会いでした。こんなはずでは……。春から夏までの驚くほど日の長いイギリスしか経験したことのなかったわたしは、ペテンにでもかけられたような思いで飛行機からイギリスの冬へと降りたったのでした。


ですが、よくよく考えてみると、イギリスは北海道よりはるかに北、樺太の北半分くらいの緯度に位置しているわけで、冬の日が極端に短いのは道理なのでした。夏の日が長い分、冬の1日が短いのも道理なのでした。冬のあいだは、夜が明けないうちに日が暮れるような暗くて鬱陶しい日々が多いのですが、島国のうえ、大西洋岸には暖流のメキシコ湾流が北上してきているために、イギリスの冬は、ヨーロッパ大陸の同じ緯度の国々にくらべると気候はずっと温暖です。


そして、田舎の野原に足を踏みいれてみると……。


P7060016x.jpg 冬は一面枯れ野原になっているかと思ったら、冬でも牧草地の緑は、緑のまま。


P7060037x.jpg ほかの季節同様、羊がのんびりと牧草を食んでいます。


それでも、夜間は氷点下に冷え込んで、霜のおりることもしばしばです。


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P7060080x.jpg 放牧されている馬はジャケットをはおり、


P7060135x.jpg 夏に毛を刈られて丸裸だった羊たちも、分厚い羊毛と体脂肪をたくわえています。それに、冬の羊たちが丸々と太っているように見えるのは、お腹の中に春に生まれてくる子羊を宿しているからなのです。

雪の降る年もありますが、降ってもさほど積もりません。1年に1度、雪だるまが作れるくらいでしょうか。高い山もないので、スキー場はスコットランドにあるだけです。


n645818723_309557_9885.jpg こちらは、スコットランドの山岳地帯ハイランドのグレンコーの冬景色。


霧込む日はかなりあります。


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P7060033x.jpg けれども、霧が晴れると、その背後から目のさめるような青空が姿をあらわすことがあります。すみきって冷たくはりつめた空の青さに吸い込まれていきそうな錯覚さえ覚えます。この画像は、上の画像と同じ日のものです。


南よりの東の空から顔を見せた冬の日の太陽は中天に駆けのぼることなく、ゆっくりと低い空を西へと移動していきます。


PC240009x.jpg 低い空にとどまっている太陽はまばゆい光で目をさすので、とても直視することはできません。


けれども、その同じ太陽が、いったんフリージングフォッグ(Freezing Fog)と呼ばれる凍りついた霧におおわれると……。


PC240152x.jpg あたかも真昼の満月であるかのような輪郭をあわらにして、あたりの景色を墨色にうかびあがらせるのです。つい先ほどのまばゆい太陽と光に満ちた世界がまるで嘘のようです。それとも、こちらの風景の方が幻なのでしょうか。


たとえ気温は冷え込んでいても、冬の日がさすと、田舎の景色はおだやかな横顔を見せることがあります。


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冬の木陰に彩(いろど)りをそえるのは、


PC090028x.jpg つやつやとした常緑の葉に映えるヒイラギの赤い実。


PC010080x.jpg それから、オレンジ色のふくよかな胸をもつロビン。とちらも、クリスマスカードのデザインの常連さんです。


楽しくうかれ騒いでクリスマスをすごしたあとは、ひたすら春の訪れが待たれます。日本の冬にくらべると、イギリスの冬はずっと暗くていささか長めではありますが、2月の声を聞くとじょじょに日が長くなっているのが感じられるようになります。


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そのころ、野原や道ばた、家々の庭先でも、もう春がそう遠くないことを知らせる使者スノードロップが小さな釣鐘型の可憐な花をもたげはじめるのです。

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