初夏の野原を行けば
6月の声を聞いて、春先からずっとお天気のすぐれなかった北東イングランドにもようやく青空がのぞく日々が多くなり、気温もじょじょに上がってきました。田舎歩きを週末の楽しみにしているわが家、今年最高の上天気に恵まれた先の日曜日、初夏の気配の感じられる田舎へ歩きに出かけたのでした。今日は、そのときのもようをお伝えしようと思います。
郊外へ30分ばかりも車を走らせると、あたりには人影のとだえた緑の風景が広がるばかり。4月から5月にかけて、大地にパッチワークをほどこしたかのような菜の花畑の鮮やかな黄色が人目を引いていたのでしたが、今は、すっかりなりをひそめて草原の緑がいよいよ色深く豊かに大地をおおっているのでした。
そんなのどかな野原の牧草地を突っ切ってどんどん歩いていくと、
それから、涼しい木陰で身をよせ合う羊の群れ。
牧草地をぬけると農耕地に出ました。北イングランドやスコットランド、南に比べると気温が低く小麦をはじめ育成に適さない作物が多いのですが、まったく畑がないわけではありません。
畑を通りすぎると、おそらくこのあたり一帯の地主さんの所有なのではないかと思われる壁面に蔦のはう古いお屋敷に出くわしました。
左手の石垣に囲まれているのは、ウォールド・ガーデン(Walled Garden)。どうやら、このウォールド・ガーデンは現役ではないようなのですが、高い山がなく年中、強風が吹きさらしになるイギリスではよく見られる庭です。お日さまの光を反射するように壁の内側が白くぬられていて、庭の中の植物がお天気の悪いイギリスでもすくすくと育つように工夫されている場合もあります。ウォールド・ガーデンの向かい側、画像右手の牧草地では白馬が草を食んでいました (画像にマウスをあててクリックしていただくと画像が大きくなってよくごらんになれます) 。
さて、ゆっくりとした時の流れにたたずんでいるかのような古いお屋敷に別れを告げると、再び、ぽかぽかとお日さまが照ってそよ風の吹きわたる野原のまん中へ。
イギリスの大地は、今、1年で1番日照時間が長く、緑が美しく輝く季節を迎えています……。
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