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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2008年9月27日

宝冠をいただく港町オーバン


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宝冠をいただく港町オーバン

前回ご紹介したインバレリー(Inveraray)の北西の大西洋岸に、ヘブリディーズ(Hebrides)と呼ばれるスコットランド西岸の島々へ渡るフェリーの発着する港町オーバンがあります。島の多いスコットランドを旅すると、旅の途上で数々の港町に出くわすことになりますが、その中でも、このオーバンは一番印象に残る港町なのではないでしょうか。


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「ピクチャレスク(picturesque 絵のような)」と形容されるオーバンの町なみの中でひときわ人目をひくのが、高台から眼下の街とハーバーを見おろす「マクレイグの塔(McCaig’s Tower)」。


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「タワー(Tower)」と名づけられてはいても、背の高い塔ではなく王冠の形をしたこの建造物は、裕福な銀行家ジョン・スチュアート・マクレイグ(John Stuart McCaig)によって建設されました。マクレイグは、この塔の内部を博物館とギャラリーにして自分の像を建てたいと計画していたのでしたが、1897年にはじまった塔の建設は、塔の外郭の建設を終えた1902年マクレイグの死によって中断され、今にいたっています。


P1020468x.jpg 実は、このマクレイグの塔、建設当時は、バカげた大事業だとさんざん批判されたのですが、職にあぶれていた地元の人々に仕事を提供し、ついに完成を見ることはなかったものの、今では、なくてはならないオーバンの町のシンボルとなっています。ま、バカげた大事業もそう捨てたものではありません。


マクレイグの塔を足もとから見あげるのもいいのですが、ちょっと足をのばして高台の塔までのぼってみると、お天気のいい日には、青くかすむはるかな洋上にケレラ(Kerrera)島、マル(Mull)島、リズモア(Lismore)島といったヘブリディーズの島々を見わたすことができます。この日も、スコットランドには上天気だったのでしたが、今回は塔へのある高台へはのぼらず、向かったのは、こちら。


P1020471x.jpg フェリーのターミナル。


といっても、フェリーに乗るためではなくて、お目当ては、こちら。


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ターミナルの手前に建つシーフード専門店。新鮮でお値段もお手ごろなので、フェリーの出発を待つ人々にも、今回のわたしたち一家のようにふらりとオーバンを訪れた通りすがりの人々にも人気でいつもにぎわってます。


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今回、試してみたのは、


P1020480x.jpg スィートへリング(ニシンの甘酢漬け)1.90ポンド。
感想:「酸っぱすぎなくて美味。お醤油を持ってくるべきだったなあ〜」

P1020481x.jpg シーフード・プラッター(魚介類の盛り合わせ)3.50ポンド。
感想:「各種シーフードが盛りだくさん!おまけに、サウザンアイランドドレッシングもボリューム満点!」


シーフードのあとは、アイスクリームを片手にオーバンのシーフロントの通りをぶらついていると、とあるギフトショップのショーウインドーにこんなものを発見。


P1020461x.jpg 「ハリー・ポッター」ファンの方には、「魔法チェス(ウィザード・チェス)」としておなじみの「ルイス・チェスメン(Lewis Chessmen)」のレプリカ。ハリー・ポッターの映画で世界にもその名を知られるようになった「ルイス・チェスメン」には、次のようなエピソードがあります。


それは、1831年のこと。スコットランドの島々の中でも最西端に位置する島々アウターヘブリディーズ(Outer Hebrides)のひとつ、ルイス島(Isle of Lewis)で春の嵐が吹き荒れたあと、ユイッグ(Uig)の浜辺で石室が発見され、その中からセイウチの歯モースアイボリー(Morse Ivory)から彫りだされた93の個のチェスの駒が出てきたのでした。


このユニークなチェスの駒は12世紀にスカンジナビア半島で作られ、そのころルイス島にやってきたバイキングによってもたらされたものだと考えられています。実物は、現在、ロンドンの大英博物館とエジンバラのスコットランド国立博物館に所蔵されています。


J・K・ローリングが「ハリー・ポッター」の第一作めを書いたのは、スコットランドの首都エジンバラのカフェだったということはよく知られていますが、スコットランドを歩いていると、ひょんなところで、「ハリー・ポッター」にゆかりのあるものに出くわすことがあるものです。

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カテゴリー 旅行・ツアー・ホテル
2008年9月27日
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