ドールハウスのお屋敷ウォーリントン

公開日 : 2008年10月04日
最終更新 :

北イングランドのノーサンバランド州(Northumberland)の州都モーペス(Morpeth)からそう遠くないカントリーサイドに、地元の旧家ブラケット(Blackett)家、および、トレベリアン(Trevelyan)家のお屋敷ウォーリントン(Wallington)があります。

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完成は、1688年にさかのぼるこの古いお屋敷、外観はいささかいかめしげでいかつい印象を受けるのですが、一歩お屋敷内に足を踏みこむと、女性的であたたかな雰囲気が来訪者を迎えてくれます。それは、もしかすると、古いお屋敷やお城の入り口を入ったあたりには武器や狩猟用の銃などぶっそうなものが壁の高みから来訪者を見おろしていることが多いのに対して、このお屋敷では、陳列棚にならぶ数々の繊細なつくりと色合いの陶磁器たちが出迎えてくれるからなのかもしれません。

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エントランスに続くダイニング、高い天井の凝った石こう細工に目をうばわれる客間、そして、図書室、書斎をぬけると、お屋敷の中央に位置する大広間は最階上の天井までの吹きぬけになっていて回廊と赤い絨毯のしかれたつづら折りの階段、色彩豊かな壁画にかこまれています。

宮殿の大広間のように巨大でも豪華絢爛というわけでもないのですが、石造りにもかかわらず居心地のよい温かな雰囲気につつまれたこの大広間、お屋敷内は撮影禁止で画像でごらんいただけないのが残念です。ですが、何が残念かって、この大広間からキッチンへ向かうローカ沿いにあるドールハウスの部屋を画像でご紹介できないのはもっと残念です。

大きな部屋全体が数々のアンティークドールハウスで埋めつくされているのです。部屋の中央には、タタミ2〜3畳敷きはあろうかという巨大なドールハウスもあって、微にいり細に入り工夫のこらされた手作りのドールハウスの内装や調度をながめていると時間のたつのも忘れてしまうほど。ドールハウスファンの方はもちろんですが、そうではない方も、このコレクションは一見の価値ありです!

2階には、ベッドルームや子供部屋、手のこんだ刺繍(ししゅう)が壁面を飾っている「お針仕事の部屋」と名づけられた部屋があり、その部屋の内部や外の壁にも、花々をあしらったデザインの石こう細工の飾りがほどこされていてたおやかで繊細な雰囲気がただよっています。これらの内装が行われた当時のこのお屋敷の奥方のセンスはなかなかのもので、お屋敷内の随所にその気品あるセンスが反映されているように感じられるのでした。

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去年、クリスマスのイベントのときに訪れたときには、特別に一部の部屋は公開になっていたのですが、お屋敷が公開されているのは春から秋にかけての午後だけです。以下のサイトで詳細をご確認のうえお出かけください。また、去年のクリスマスのイベントのようすは、個人ブログのこちらこちらのページでご紹介しています。よかったら合わせてごらんください。

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