「ナショナルトラスト」と「スコットランド・ナショナルトラスト」 1

公開日 : 2009年03月08日
最終更新 :

今日は、イギリス各地に数多くの観光名所を持つナショナルトラストが一般公開している旧跡や景勝地をネット上で訪ねてみよう〜!という企画です。ネット訪問で行ってみたい場所が見つかったら、ぜひお出かけください。ただ今、円高の上、ポンドはユーロと比較しても空前の安値をつけていて、イギリスはヨーロッパの国々の中でも今が訪れどきとなってます。

さて、「ナショナルトラスト(National Trust)」と言えば、イギリスの歴史的な建造物や自然保護活動を行うボランティア団体として湖水地方の環境保護運動などで世界的にその名を知られていますが、正式名称をご存じの方は少ないかもしれません。そのちょっと長めの正式名称は、「ナショナルトラスト・フォー・プレイシィズ・オブ・ヒストリック・インタレスト・オア・ナチュラル・ビューティー (National Trust for Places of Historic Interest or Natural Beauty)」。1895年に設立され、イングランド、ウェールズ、北アイルランドに、現在300以上に及ぶ古いお屋敷や歴史的な建物、風光明媚な地所を保有し、有料、場所によっては無料で一般公開しています。

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ところで、同じイギリス国内に、もうひとつ別のナショナルトラストが存在するのをご存じですか。その名は、「ナショナルトラスト・フォー・スコットランド(National Trust for Scotland)」。先のナショナルトラストに比べるとずっと短いですが、これがフルネーム。日本では、「スコットランド・ナショナルトラスト」とさらに短く表記されているようです。こちらのナショナルトラストは1931年に設立され、現在スコットランド内に130のお屋敷や古城などの歴史的な文化財と18万エーカーに及ぶ土地を保有し、一般に公開しています。

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さて、手短にナショナルトラストのご紹介をしたあとは、まず、イングランド、ウェールズ、北アイルランドのナショナルトラストのアトラクション巡りとまいりましょう。こちらのナショナルトラストのページのまん中にある地図の中で訪れてみたい地域をクリックすると、その地域内にあるアトラクションのリストが出てきます。それぞれのアトラクションの名前の下には簡単な説明が加えられ、付属施設が記号で示されています。アトラクションの名前をクリックすると個別ページに飛び、画像に添えられたそのアトラクションの詳細な情報が出てきます。または、水色に塗りつぶされた「Try out our new search(新しいサーチをお試しあれ)」の部分をクリックすると、道路地図上にピンポイントされたアトラクションを選んで訪れることもできます。

ナショナルトラストのアトラクションのお休みはまちまちの上、冬のあいだは閉まってしまう場所も多いので、お出かけの際は、遠路はるばるとやってきたのにお休みでがっかりなんてことにならないようにくれぐれもお休みの日を確認してからお出かけください。もう本当にこれは一度ならず泣くになけない体験をした経験者が力説したい教訓なのであります。それに、人気のアトラクションはピークシーズンにはかなり待たされることになりがちなので、朝のオープンの時間前くらいに現地に到着するのが賢いやり方かと。ただ、お庭は朝から開いているけれど、お屋敷の方は午後1時からなんて場合もあるので、これも要注意。さらに、十中八九以上の割合で建物の内部はビデオ写真撮影は禁止となっています。ハイヒールの履物は禁止の場所も多いです。また、広大なお屋敷の散歩道などはぬかるんでいるので、散歩も楽しみたい場合はウォーキングブーツも持参されると便利かと思います。

お次は、こちらをクリックしていただくと、スコットランド・ナショナルトラストのアトラクションのサーチのページに飛びます。すると今度は、スコットランドの地図が出てくるので、あとは先のイングランドその他のナショナルトラストのサーチの仕方とまったく同じです。訪れてみたい地域をクリックすると、その地域内にあるアトラクションのリストが出てきます。ただスコットランド・ナショナルトラストの方には、現在のところ道路地図の載っている新しいサーチはありません。

また、スコットランド・ナショナルトラストのサイトにはアトラクションごとの個別ページを開いても入場料金が明示されておらず、現地に到着してから、けっこう高いなあと思うことがしばしば。スコットランド・ナショナルトラストの方の料金は少し高めに設定されているように感じます。一方で、どちらのナショナルトラストのガイドさんやスタッフの方々もおおむね愛想よく親切に対応してくれるのですが、スコットランド・ナショナルトラストには輪をかけてフレンドリーな方が多いように感じます。特に、スコットランドの田舎では、日本人だと言うと目を輝かせて歓迎されたことも。とは言え、けっこう片田舎の古城でも要所ごとに備えつけられている外国語のインフォメーションシートに日本語のものがあったりしますよ。

次回も、イギリスの2つのナショナルトラスト情報続きます。

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