イギリスのハロウィーン事情
イギリスのサマータイムは、毎年10月の最終週の日曜日に終わります。つまり、今日が今年のサマータイムの最後の日で、明日(10月25日)の午前1時からは、8時間だった日本との時差が9時間に戻ります。そして、毎年、サマータイムが終わると、やってくるのは、ハロウィーン(Halloween)。
イギリスでも、ハロウィーンには、パンプキンのランタンを作って飾ったり、子供たちが思い思いの仮装やフェイスペインティングをしてご近所の家々の門口に立ち、「トリック オア トリート(Trick or Treat. いいものくれなきゃ悪さをするぞ)」と唱えながらチョコレートやクッキー、キャンディーなどのお菓子を集めて回ります。
ですが、実は、このようなハロウィーンのイベントはアメリカから逆輸入されたもの。アメリカ合衆国の歴史より古いハロウィーンは、ヨーロッパからアメリカにもたらされたものですが、アメリカで現在のスタイルが確立され、ヨーロッパの国々にも普及したのです。
ちなみに、アメリカ流のハロウィーンが普及する十数年前までは、イギリスの子供たちは、普段の格好でご近所の家を訪ねていました。門口でお菓子を要求することはなく、暖かい家の中に招き入れられてから歌を歌ったり、詩を朗読したり、ダンスをしたりと思い思いのパーフォーマンスでその家の人たちを楽しませました。そして、そのごほうびとして小銭程度のお小遣いやお菓子などをもらって、次の家におもむいたのでした。
現在では、ハロウィーンの夜に、子供たちを集めてホームパーティーをする家庭も増えています。サンドイッチなどの軽食のビュッフェ、ポテトチップスやその他のお菓子類、ソフトドリンクなどのほか、花火を準備して楽しむ家庭もあります。というのは、毎年11月5日が、イギリスの国会爆破未遂事件にちなんだ「ガイフォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)」、あるいは、「ボンファイアー・ナイト(Bonfire Night)」と呼ばれる、全国的に花火大会が催される日に当たっているからです。サマータイムが終わって、夏のあいだ夜まで明るかった日が短くなり、夜が暗くなったこの時期がイギリスでは花火のシーズンとされています。日本では夏になると花火が店先にならぶように、イギリスでは、この時期に花火が出回るようになるのです。
世界が狭くなって、ローカルカラーがなくなってきたハロウィーンとは言え、やっぱり、それぞれにお国がらがうかがえるようですね。
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