イングランドはすっかりW杯モードです

公開日 : 2010年06月04日
最終更新 :

ギブソンみやこさんに代わって6月と7月の2か月間、北イングランドからのレポートをしますローランズ真弓です。簡単に自己紹介。2006年勉強のためにイギリスにやってきました。2008年12月ジャーナリズム修士号取得した後、2009年にはスコットランド人と結婚して、ただいま5ヶ月の赤ちゃんとのドタバタの日々を過ごしています。ブログ「英国えこうぉーりあー日記」では、ヨーロッパの環境情報をレポートしています。よかったら覗いていてくださいね。http://ekowarrior.cocolog-nifty.com/blog/

今回は、イングランドのサッカーワールドカップ直前の盛り上がりをレポートします。

サッカー好きが多いイングランド。すっかりW杯モードです。ちなみに、サッカーファンの応援は早くも4月にはスタートしていました。ステッカーアルバムに選手のステッカーを集めたり、家の壁にイングランド国旗を飾ったり、イングランドユニフォームを着たりするというもの。そして、特に目立つのが、イングランド国旗を掲げて走る車。4年前にイギリスに来たばかりの時は、「なぜ車に国旗を?」とピンときませんでした。でもこれはまぎれもなくW杯の応援です。それにしても母国愛が強い。みんな一丸となってる気がします。イングランドは、W杯がイングランドで開催された1966年大会で優勝したきり。44年も優勝を待ち望んでいます。サッカーの発祥の地であるイングランド。サッカーが強いイメージがあるけれどW杯においては過去に一回優勝しただけ、しかも、44年前に…。「今年こそは!!」と、イングランドのサッカーファンはもう確実に優勝を信じています。

賭け事がさかんなイギリスですが、W杯で盛り上がらないはずはありません。ブックメーカー(賭け事屋)でも、すでに賭けが始まっています。ブックメーカーの一つCoral(コーラルhttp://sports.coral.co.uk/sport/en/2#/frontpage)によると、優勝国予想でイングランドの人気はブラジル、スペインに次いで3番手。6月3日時点で、イングランドに13対2の倍率がついています。ちなみに日本の人気は低く、250対1の高倍率。このほかにも、「誰が一番得点を入れるか」「どの国がリーグを突破するか」などなど、事細かに賭けが設定されています。賭け事はしない私ですが、「お金がかかっていると、盛り上がりも違う。応援に気持ちが入る」というのが、賭け事好きのイギリス人のコメント。私も、今回は盛り上がりに便乗して賭けに挑戦してみようかと思っています。

イングランドの国旗は白地に赤の十字のセント・ジョージズ・クロス。イギリスの国旗ユニオン・ジャックの一部にもなっています。イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなる連合国。イギリスに来たばかりの時は、イギリスが4カ国からなることを意識するのを忘れて、ひんしゅくをかうことが多々ありました。W杯も「同じイギリスの国なんだから、お互いに応援しあうのではないか」と思っていたのですが、それはありえないことのようです。4年前、W杯のイングランドVSスウェーデン戦をスコットランドのパブで観戦したところ、スコットランド人はみなスウェーデンを応援しているです。私のダンナさんもスコットランド人。イングランドを絶対に応援しません。歴史的にいろいろあった国同士。外国人にはわかりえない事情があるようです。

4年前、イングランドが敗退してしまったポルトガル戦をイギリス人の友だちたちとパブで見ていました。イギリス人たちが、涙を流して悔しがっているのを見て、次のW杯こそイングランドに優勝してもらいたいと、自分の国をさておき思ったものでした。イギリス人のいいところは前向きで、いつまでも落ち込んでいないこと。負けたあとはモンティパイソンの映画「ライフ・オブ・ブライアン」(Monty Python's Life of Brian)のエンディングテーマ「Always Look on the Bright Side of Life(人生の輝かしい面を見よう)」を口ずさむのです。http://www.youtube.com/watch?v=WlBiLNN1NhQ

今年のW杯は、どうなるでしょうか? 私も5ヶ月の赤ちゃんを小脇に抱えて、日本とイギリスの応援に励む一ヶ月になりそうです。

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