ご無沙汰しました! ギブソンみやこです。日本は猛暑の真っただ中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。2か月のあいだお休みをいただいて、ローランズ真弓さんにブログのアップをお願いしていましたが、今月から復帰します。またどうぞよろしくお願いいたします。さて、復帰初回の今回は、イギリス最高峰への山登りの話題から……。
イギリスの田舎歩きが好きで一家であちこち歩いています。ですが、わたしには本格的な登山の経験もなく、興味もありませんでした。ところが、イギリスの田舎を歩いているうちに、いつかイギリス最高峰のベンネヴィス(Ben Nevis)のてっぺんに登れるといいなと思うようになりました。
フォートウィリアムの西から望むイギリス最高峰ベンネヴィス(奥に頭を出しているのがベンネヴィス)
ベンネヴィスは、スコットランド西部の山岳地帯ハイランド地方(Highlands)にあります。標高4,409フィートというと、けっこう高いなという感じがしますが、メートルに換算すると、わずか1,344メートルです。だから、わたしのよう運動オンチの登山未経験者にも登れそうだなと思ったわけなのでした。
登山口にあるビジターセンター。ベンネヴィス登山に関する情報や地図その他の登山用品が手に入ります
ところが、実際に登ってみようと思うと、そうそうあなどれないことがわかりました。国内外の山に登っている登山愛好家の友人によると、「登る標高差は5合目からの富士山登頂とほぼ同じだよ。富士山ほど高くないから高山病の症状が出ることはないけどね」とのこと。
ビジターセンターのある登山口から登りはじめたところ
そう言われれば、スコットランドの山岳地帯の観光拠点ともなっている、ベンネヴィスのお膝元フォートウィリアム(Fort William)は海の入り江に開けた町なのです。ということは、海抜0メートルから登るということで、わずか1,344メートルの高さとは言え、その山の高さ分、丸々全部を登るってことに……。
山頂付近の風景
しかもスコットランドの山の天気は変わりやすく、だいたいお天気に恵まれること自体が稀。夏でも山頂には雪があり、凍えるような寒さです。ウォーキングブーツをはじめ、登山用の装備が必要です。往復の距離は16キロメートル。山のふもとの登山口から往復には6時間から8時間が必要とされています。
トレックポイントの建つ山頂。順番に登頂成功の記念撮影が行われます
富士山をはじめ日本の高い山々とはちがって年間を通して登山できますが、冬には遭難者が出ることともあります。わたしのような初心者は、日の長い夏の暖かくてお天気のよい日を選んで登山するに限ります。ですが、たとえ1週間滞在したとしても登山日和に恵まれない場合があります。わが家一家が登山を決行した日も、夏にもかからわず頬に冷たい霧雨があたる肌寒い日でした。しかも登れば登るほど霧ごんできて視界はまっ白に……。
避難所の山小屋
てっぺん近くになるとゴロゴロの岩だらけになってしまうものの、登山道はほぼ全路に渡って整備されていて、他の登山者も多いので、まず登山道を外れることはないと思います。外れて、北東側の切り立った崖や南西側のファイブフィンガーガリー(Five Finger Gully)と呼ばれる谷底へ落っこちたりしないように。
半分の標高の場所にある湖と周辺の風景
お天気がいいと、ベンネヴィスの山頂からはスコットランドの山並みや大西洋に浮かぶ島々が見渡せるはずだったのですが、わたしたち一家が登った日は、深い霧のために視界はわずか数メートル。そこで、今回、5月にベンネヴィスに登ってきた友人に写真を借りて、ベンネヴィスからの眺めをご紹介しています。先の1枚と以下の3枚の写真は友人から借用したものです。
登山途中の地上の風景と山並み谷あいの川のように見えているのは海の入り江
わたしたち一家のベンネヴィス登山日記は、個人ブログのこちらのページでご紹介しています。また、こちらのページでは、ビジターセンターの登山口からは見えないベンネヴィスをベンネヴィスの谷あいグレンネヴィス(Glen Nevis)から眺めた写真を紹介しています。よかったら合わせてご覧ください。
山頂まであと少し
ちなみに、スコットランドのハイランド地方では、「ベン○○○」とか「グレン○○○」という地名をよく目にしますが、スコットランドの古語ゲール語(Gaelic)で、「ベン(Ben)」というのは、「山」、「グレン(Glen)」というのは「谷」のこと。ですから、「ベンネヴィス」は、「ネヴィス山」で、「グレンネヴィス」は、「ネヴィス谷」ってことになります。
山頂近くから望めるスコットランドの山並み
わが家未踏の「ベン○○○」とか「グレン○○○」、まだまだたくさんあります。お天気のよい日のベンネヴィスの再登頂も含めて、これからもスコットランドのあちこちを足を使って訪ね歩きたいと思っています。
*イギリスの地域別の目次を作ってみました。イギリス国内の特定の地域の記事を見つけたいときに、【イギリス地域別ブログ目次】をご利用ください。