イギリスの高校生シックススフォーマー

公開日 : 2010年09月22日
最終更新 :

イギリスの社会制度とか習慣について、さほど驚くこともなくなった今日このごろ。ところが、先日、「ええっ、そうだったのっ!」とびっくり仰天したことがあったので、今回は、そのお話......。

イギリスの義務教育は16歳まで。わたしの息子も16歳。今年の6月でめでたく義務教育を終え、この9月の新学年から日本の高校に当たるシックススフォーム(Sixth Form)と呼ばれる教育課程に進むことになりました。ただ、シックススフォームが日本の高校と異なるのは、修業年数は2年。また、ほとんどの場合、それまで通っていたのと同じ、中高一貫のコンプリヘンシブスクール(Comprehensive School)やハイスクール(High School)に通い続けます。

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なんてことは、以前から知っていたし、シックススフォームになると、義務教育のあいだ課せられていた制服着用の義務もなくなり、私服で通学。授業で学ぶ教科も、それぞれの生徒が選択した4科目のみ。ただし、中には、5科目履修する場合もあるなどということも承知していたのでした。

そこで、夏休み前に、シックススフォームの教科選択の個人面談に呼ばれた息子。それまで本人は、5科目選択するつもりだったのですが、5科目も取るのは大変だとアドバイスされ、数学、高等数学、物理とコンピューターの4科目の申し込みをしました。

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ところが、いざ、シックススフォームがはじまってみると、予想だにしなかった事態が......。5科目取るのは大変だとアドバイスされ、4科目に削って申し込んだ息子の時間割がスカスカなのです。1日6時間、週30枠ある時間割の中に、埋まっているのはたったの19時間。さすがに授業がない日はないものの、午前中だけの日や、午後だけの日もあります。いやあ、それにしても、イギリスの高校生たちの授業時間がこんなにも少なかったとは......。

ただ、授業時間数が少ない割には、シックススフォームで勉強する選択教科のレベルは、日本の大学の専門教養並みのレベルになるのだそうです。特に、理数系の科目はね。と聞いて、頭をかかえ込んでしまったわたし。夏休みのあいだ、パソコンにはりついてばかりいたわが息子。いったい、急激に難易度の増したシックススフォームの授業に落ちこぼれずについていけるのでしょうか。そして、息子の時間割が目に入るごとに、ボヤきたくなってしまうのです。こんなにスカスカなんだから、もっと各科目の授業数を増やしてていねいに教えてくれたらいいのにと......。

(注:ここでご紹介しているのは、スコットランドを除くイギリスのほかの地域のシックススフォーム事情です。同じイギリス国内でもスコットランドは独自の教育制度をとっています。シックススフォームに関しても、イギリスのほかの地域とは異なる場合があります)

息子の通っている学校ヒートンマナー(Heaton Manor)や、そのシックススフォームの様子をのぞいてみようと思われる以下のサイトをご覧ください。

*イギリスの地域別の目次を作ってみました。イギリス国内の特定の地域の記事を見つけたいときに、【イギリス地域別ブログ目次】をご利用ください。

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