地元のヒーローが建てた「アラン・シアラー センター」を訪問

公開日 : 2010年11月25日
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ニューカッスルのヒーローといえば真っ先に思い浮かぶのがアラン・シアラー。地元のサッカーチーム・ニューカッスルユナイテッドの元プレイヤーで、イングランド代表ではキャプテンを務めていたこともあります。引退後の現在はコメンテーターをしていてBBCのサッカー番組「マッチ オブ ザ デイ(Match of the day)」でコメントしているのを見かけます。

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そんな、地元のヒーローが創立した「アラン・シアラー センター」に、うちのチビのプレイグループのお出かけ行事で行ってきました。メンバーは、1歳前の赤ちゃん15人とそのママたちと先生。事前に、サッカーファンやママ仲間に「このセンターはどんなところなの?」と尋ねてみたのですが、なぜか知っている人がいない。名前から予測して「サッカーのための施設なんじゃないの?」とか「パブ(居酒屋)なんじゃない?」などという人まで! 赤ちゃんとのお出かけ行事なのにそんな場所であるわけがないなぁと思いつつ、当日を楽しみにしていました。

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実際のところ「アラン・シアラー センター」とは、2007年にアラン・シアラーによって建てられた障害者のための療養施設です。ニューカッスル郊外の民家の中にひっそりと建っていて、施設内には水治療のためのプール、音・光・感触などで五感を刺激するセンサリールーム、透明なボールで埋め尽くされたボールプールがあり、さらに屋外には、いろんな植物を観察できる森や庭、ブランコや滑り台などの遊具があります。この施設は、障害者にだけではなく会員になったみんなに開放されており(ただし年会費無料)、予約をすれば施設を利用することができます。例えば、センサリールームは30分4~5ポンド(520円~650円)です。

ここは、赤ちゃんたちにとっては天国。興味を引くもので溢れています。うちのチビのお気に入りは、プールとセンサリールームでした。プールは水治療のためというだけあって光や温度が繊細に配慮されていました。暖かい水温とリラックスできる光のなかで、チビもおもいっきり手足をバタバタして水の中の心地よさを楽しみました。センサリールームでは、"さまざまな色に変わる泡"や"縦横無尽に動き回る水玉の光"を、チビはかなり長いこと興奮気味に眺めていました。センサリールームでは、私自身も癒されて、育児と家事と仕事で疲れた体もほっと一息つけたのでした。そのほかにも、お外を散歩したり、絵を描いたり、楽器を弾いたり、センサリーの洞窟でいろんな感触のものを触ったり、動かしたり・・・。チビにとって、なんとも盛りだくさんの一日になりました。

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さまざまなタイプの光にチビも興奮!

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センサリーの洞窟は赤ちゃんの興味の宝庫

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チビがあまり好きではなかったボールプール。ほかの赤ちゃんは大興奮

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光と温度が繊細に配慮されたプール。ジェットも出ます。

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敷地内にある遊歩道を歩いて自然に触れる

帰りのバスでは、どの赤ちゃんも深い眠りの中。思いっきり動いて、いろんなものを見て、触って、聞いて、興奮して。この日の体験は、チビの体の発達や感覚の発育にとてもよかったのではないかと思います。障害を持つ人たちにとっても、とてもいい施設なのではないでしょうか。赤ちゃんのために、こういう環境を作ってあげたくても自分で作るのは難しいもの。アラン・シアラーにとても感謝したい気持ちでした。そのプレーで観衆を魅了した地元のヒーローは、こんな形で地元に貢献もしているのでした。

今回の記事は、ローランズ真弓がお届けしました。

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