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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2010年12月21日

イギリス雪の冬至と400年ぶりのお月様


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イギリス雪の冬至と400年ぶりのお月様

今日2010年12月21日、イギリスでは日本よりひと足早く冬至を迎えています(日本の冬至は12月22日のようですね)。わが家の暮らす北イングランド、ニューキャスルの今日の日の出から日没までの時間はわずか7時間とのこと(日の出が08:29、日没が15:39)。いつものように闇夜の暗さの午前7時前に起床し、階下へおりてきてみると、キッチンの窓の外、点々と街灯が点る北西の低い空の中空に、煌々と密色の光を放つ半月がかかっています。


ところが、その半月どうしたわけか、くっきりと輝いている半円の輪郭のみならず、暗い方の半円の輪郭も見えているのです。つまり、くっきり丸いお月様の半分が黄色、半分が暗い灰色の影。こんな不思議なお月様見たことがないと思いながら、朝食と夫イアンのお弁当のサンドイッチ作りをはじめました。そして、再び、窓の外に目をやったところ、同じ場所に同じようにかかっている月が半月から三日月に......。


そんなことってあるはずがないっ! ついさっき半月だったんだから。ってことは、雲がかかってきたのかなあ。それからもどんどん月は細くなり、階下に下りてきた夫イアンを呼んで不思議な月のありかを教えるころには、半月だった月はうっすらとした弧の輪郭くらいになっているのです。


その後、リビングでテレビをかけたイアンが、「おい、ちょっと来てみろよ」と言うのでリビングに行ってみると、英国国営放送BBCの朝のニュース番組で、今朝は、皆既月食なのだと言っています。それも、1638年以来、約400年ぶりの冬至の皆既月食。北西の空には冬至の月食の月、その正反対の方角には明けの明星とのことで、大急ぎで、南東の空ものぞいてみたのですが、その方向には通りをへだてた向かいの家々が建ちならんでいるもので、低い空にかかっているはずの金星を見ることはできませんでした。


皆既月食ですっかり月が見えなくなるのは、イギリス時間の午前7時41分。ちょうどそのころイアンは車に凍りついている雪と氷をゴリゴリと掻き落とし、まだ暗夜のような空のもと出勤していきました。わたしは、その後も、再び同じ方向の空に姿を現すはずの月を見ようとときどきキッチンの窓をのぞいていたのですが、うっすらと外が明るくなってきました。


P1160702x.jpg


そうこうしているうちに、すっかり日が明けてしまったので、再び太りはじめた月の姿を見ることはかないませんでしたが、それとは知らず400年ぶりの自然現象を目にすることができて、今朝は一生心に残る冬の朝となりました。


ところで、イギリスはヨーロッパ大陸の国々に比べ夏は涼しく冬の寒さはそれほど厳しくないはずなのですが、去年から冬の寒さはヨーロッパの国々並みになっています。去年の冬は、スコットランドでは50年ぶり、イングランドでも30年ぶりの寒くて雪の多い冬となりました。平年は雪不足で閑散としているスコットランドのスキー場も、ヨーロッパの山々やバンクーバーオリンピック会場の雪より多くの雪に恵まれ、国内のスキーヤーでにぎわいました。


そして、そんなことも、またこの先、30年から50年はないのかと思っていると、先回の記事でお知らせしたように、今年は、まず11月にスコットランドと北東イングランドに冬将軍が到来し、北東イングランドにあるわが家もたちまち去年以上の雪に埋もれてしまいました。その雪がやっととけたと思ったら、第二陣がやってきて現在は、イギリス全国ほとんどが空や地上の交通に支障が出るほどの雪に見舞われています。


今日のニューキャッスルの予想日中最高気温は-2℃、予想最低気温は-4℃です。平年なら最低気温が氷点下に下がることはあっても、最高気温が氷点下を割ることはないのですが、今年の冬は一日中氷点下のことが珍しくありません。現在、イギリスの人々の口の端にのぼっている話題は、こんな厳冬がこれからは毎年やってくることになるのか、それとも去年と今年の寒さと雪はたまたま何十年かぶりかの異例の冬なのかということです。


そのような厳冬のイギリスに旅立たれる予定がある方はあたたかい衣類をご準備ください。昨日は、ロンドンヒースロー空港に降りることのできなかった日本からの飛行機がニューキャッスル空港に降りたとのことです。イギリス国内には閉鎖されている空港やキャンセルされる便もあり、空港で夜を明かす旅行者もあります。また、ユーロスターにも運行に支障が出ています。個人旅行をされる方はご利用の交通機関の運行状態をご確認ください。旅のご予定もスケジュールどおりには行かない状況が出てくるかもしれません。旅のご無事をお祈りしています。


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2010年12月21日
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