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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2011年1月 9日

「指輪物語」の魔法使いガンダルフの素顔


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「指輪物語」の魔法使いガンダルフの素顔

明けましておめでとうございます!
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


新しい年が明け、いかがお過ごしでしょうか? イギリスでは、新年早々(1月4日)から日本の消費税に相当する付加価値税VAT(Value Added Tax)が従来の17.5%から20%に値上げされ、100年来の厳冬に加え、懐具合もうすら寒い2011年の年明けを迎えています。


さて、そんなイギリス発の今年最初の話題は、今朝、息子の学校から郵送されてきた今年初のニュースレターから......。


ニュースレター.jpg


これが、そのニュースレターのトップページ。全ページカラーで16ページ編成になっています。ちなみに、わたしの息子の学校は12歳から18歳の生徒が通うコンプリヘンシブスクール(Comprehensive School)。日本の中学と高校とを統合したような学校です。学校名は、ヒートンマナースクール(Heaton Manor School)。通常、ヒートンマナー(Heaton Manor)と呼ばれています。


そのヒートンマナーにサー・イアン・マッケランがやってきた「Sir Ian McKellen visits Heaton Manor」というのが、今朝送られてきた学校のニュースレターのトップトピック。イアン・マッケランさんというのは、映画「指輪物語」のガンダルフ役や「ダ・ヴィンチ・コード」の善人の顔をした悪人リー・ティービング役で知られる名優。(今回初めて知ったのですが、さすがイギリスを代表する名優だけあって、イアン・マッケランさん、「サー(Sir)」に叙せられているのですね)


上のニュースレターの画像の背景をよくご覧になっていただくと、「指輪物語」のガンダルフであることがおわかりいただけるかと。それに、小さくて恐縮ですが、記事の欄外の3枚の写真は、ヒートンマナーを訪れた当日のスーツ姿のマッケランさんとヒートンマナーの生徒たちです。


さて、では、何のためにイアン・マッケランさんが息子の学校を訪問したのかというと、新しい映画のプロモーションとか、名優による名作の朗読会などといういかにもありそうな目的ではなかったのです。ゲイの人々への偏見と差別をなくす活動の一環としてイギリス各地の学校を回っているということだったのです。


日本では、ゲイであることを売りにしている著名人やビジネスに従事しているといったケース以外、ゲイであることを公にしている人はごく少数なのではと思います。ところが、イギリスでは、イアン・マッケランさんのようにゲイを売りにしているわけではない俳優やシンガー、その他の著名人、政治家、一般の人々の中にも、自分はホモセクシュアルであると公言している人々が珍しくありません。


ロンドンなどの大都市でなくても、わたしの在住する地方都市の街角やスーパーなどでもゲイカップルを見かけることがあります。夫の勤める警察にはレズビアンの婦警さんカップルがいます。イギリスでは、ゲイカップルの法的な結婚や、ゲイカップルが人工授精や養子縁組によって子供を持つことも認められています。


そのようなイギリス社会ではあるものの、ニュースレターの記事によると、イアン・マッケランさんいわく、このような学校巡りをすることによって、ゲイの人々への偏見や差別がイギリスの学校内でまかり通っていたことに初めて気がついたとのこと。だから、イギリス各地の学校を回って自分のゲイとしての人生経験をフランクに語ったり、学校の生徒や職員、保護者の方々の意見に耳をかたむけることによって理解を広め、学校内でのゲイへの偏見や差別が改善され、ゲイの生徒たちにとっても将来の人生への自信となればとのこと。


夫によると、「Gay (ゲイ)」とは、「Good As You(あなたがたと同様に善い)」、つまり、「ゲイの人々もそうでない人々と同様に善良である」という表現の頭文字からできている言葉なのだそうです。そのことを自分の実体験を例に挙げてイギリスの学校で説いてまわっているイアン・マッケランさん。今回は、その活動の一端を日本のみなさんにもお伝えしたくてこのブログで取り上げてみました。


イアン・マッケランさんが息子の学校を訪れた日のわが家の食卓での会話を個人ブログのこちら のページでもご紹介しています。もしよかったら合わせてご覧になってみてください。


今回の記事は、ギブソンみやこがお届けしました。
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