あら、不思議! こんなに簡単に開くジャムのふた
お友だちが、最近、「おおっ!」と驚いたマーマレードのこを教えてくれました。といっても、「おおっ!」と驚いたのは味ではなく、ふた。すごく開けやすくて、ビンの商品が全部このふたならいいのにと思ったとのこと。そして、このサイトを知らせてくれたので読んでみたのですが、*○×△◎♪★□・αΣ......?
そこで、先週末、食料の買い出しに大手スーパーへ行ったときに、友だちを「おおっ!」と驚かせたマーマレードを探してみたら、ありました。
正直のところ、どんな変わったふたがついているのだろうと興味津々だったのでしたが、まあ、特に何の変哲もないというか......。
でも、たしかに他社のマーマレードのふたとはちがって、ふたの上の面と側面とのあいだに切れ込みがあり、1枚の金属板ではなく、上の面は上の面、側面は側面の部分で独立したパーツのように見受けられます。
いそいそと購入し、自宅に帰ると、さて、じゃあ、いったいどれほど簡単にこのふたが開くものか。ふたに手をかけ、いつもビンのふたを開ける勢いで、くるっ。
すると、えっ! 込めた力の行き場がないほど、あっけない手ごたえで、気がついたときにはすでに開いてました。こりゃ、ほんとに画期的なアイデア商品。
でも、そのアイデアって......?
ふたをひっくり返して、よくよく観察してみても、上の面と側面をおおう緑の部分と側面のオレンジの輪っかの部分が別々のパーツでできていて、側面の部分が重なって2重になっているだけ。じっさいにふたの役割をはたしているのは緑の部分。本体のガラスビンの刻みに食い込んで、ふたをきっちりと密閉する役割をはたしているのはオレンジの輪っかではあるのですが。そして、そのオレンジの輪っかは緑の外側からはずれないものの、周りをくるくる回るような仕組みにはなっているのですが。
ふつうのふたではビン内の圧力に抗して開けなければならないけれど、このふたは側面の輪っかをひねるだけなので、ビンの内部にかかる圧力は関係なく開けることができるのかも。でも、ビン内の空気って真空に近いのじゃない? だとすると、ビン内の圧力ってそんなにかかってないのじゃないの? 梃子(てこ)じゃあないけど、梃子のような仕組みじゃないかな。こめる力と動かす距離との差。う~ん。家族でいろいろ話し合ってはみたのですが、納得のできるような説明にはたどりつけないまま。
それでも、これって、日常生活の中でみんなが出くわしていることなのに、これまでだれも思いつかなかったことを、こんなふうにもできるんだよと教えてくれた一例で、世紀の大発見も、もしかするとわたしたちのほんの身近に転がっているのかもなんて思えてきたりもいたします。
ちなみに、このマーマレードの会社の各種ジャムも、簡単に開く同様のふた付きでスーパーの棚にならんでいました。他の会社のジャム類はこれまで通りのふたですが、近い将来、この簡単に開くふたが他社のジャムにも普及し、海や空をこえて日本のスーパーの棚にもならぶ日は来るのでしょうか。
でも、まあ、ふたの特許はとってあるのでしょうから、現在、他社は同様のふたの開発に余念がないのかもしれません。まあ、器より中身。ジャムやマーマレードもニンゲンと同じではあるのでしょうけれどもね。
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