ブラックベリーと言っても電話じゃないよ

公開日 : 2013年04月27日
最終更新 :

「ユリイカ」(青土社刊)という詩と批評の雑誌ご存じですか? その昔、詩を投稿したことがあった、わたしにとっては懐かしい詩誌なのです。その「ユリイカ」の今日発売になった5月号は、シンガーソングライター鬼束ちひろさんの特集なのだそうです。

鬼束ちひろさんはサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」をカバーされており、(どころか、このシンガーソングライターさんのお顔もお名前も存じあげないわたしは、もしかしてかなりの浦島花子?)、鬼束ちひろさんについての論考で、このブログに書いた北イングランドの町スカボローのブログ記事を引用してくださっているとのこと。というわけで、もし本屋さんで、「ユリイカ」がごが目にとまったらご覧になってみてください。

引用してくださったブログ記事は、こちら

いやあ、しかし、詩を投稿していたときには歯牙にもかけてもらえなかった詩誌から、今になってこんなお声をかけてもらえるだなんて夢にも思わないことでした。世の中には、こんなこともあるものなのですね~。

さてと、ここからが今日の本題。今月のお題「この街で食べておきたいフルーツ」です。それは、ブラックベリー。というと携帯電話を思いうかべる方も多いのではと思うのですが、実は、イギリスの田舎に自生しているキイチゴ。お題は、「この街で食べておきたい」ですし、たしかに街のスーパーや八百屋さんなどにもパックに入って売られているのですが、お勧めは田舎歩きの途上でしばし足を止め、辺りののどかな風景をながめながら賞味するのが最高。

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旬は、秋。ルビー色の果肉がぷっくりとふくれて黒曜石色になったら食べごろ。つぶつぶ果実の中には、小さなタネがひとつずつ。でも、噛みしめないかぎり気がつかないほどの大きさ。気をつけないといけないのは、口の中や周りが果汁の色に染まってしまうこと。美味しそうな果実に目を奪われてツルに生えているトゲに気がつかなかったりするのでご用心。腹ペコ野鳥にもご用心。パイやジャムを作ろうとタッパーやナイロン袋を片手に藪を物色しているブラックベリー摘みを楽しむ人も見かけます。

イギリスにはブラックベリーを含め、イチゴ、ラズベリー、グーズベリーなどが育てられ、いわゆるイチゴ狩りのできる農園もあります。ブラックベリー以外自生しているものは酸っぱくてあまり美味しくないのです。

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というわけで、イギリスの街では、カフェなどで供されているキイチゴやスグリ類の入ったサマープディング(Summer Pudding)などもいいかもしれませんが、田舎へお出かけの際は、農園のイチゴ狩りへ。田舎歩きをする時間がゆるせば、ぜひイギリスの自然に育てられた自生のブラックベリーをお試しあれ。

(4月お題"この街で食べておきたいフルーツ")

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