スコットランド魅惑の名城アイリーンドナン城

公開日 : 2013年10月23日
最終更新 :

スコットランド本島とスカイ島を結ぶ橋スカイブリッジから約13kmほど手前のA87沿いに建つエレンドナン城(Eilean Donan Casile)。

深い緑の峡谷グレンシール(Glen Shiel)の底を蛇行する道の視界が開けると、奥深い入り江の広がりにひっそりと浮かんでいる。その姿は、まさに、「フェアリーテールキャッスル(おとぎ話のお城)」の形容さながら、つい足をとめたくなります。数あるスコットランドのお城の中で最も多く写真に撮られている城とも言われ、エディンバラ城、スターリング城についでスコットランドでは3番めに観光客を集めています(2009年グラスゴーカレドニアン大学の調査)。

「ハイランダー」や「007」などの映画やテレビドラマのロケ地となったり、数々のスコットランド名物のパッケージでもおなじみ。なのに、日本ではそれほど知る人がいないのはどうしたわけなのでしょう。同じハイランド地方のお城でも、ネス湖畔に建つアーカート城やシェイクスピアの「マクベス」ゆかりのコーダー城などはよく知れているし、スカイ島を訪れる日本人観光客の多くはダンヴェガン城を訪れてはいるようなのですが......。

というわたしたち一家も、これまでスカイ島やルイス&ハリス島を訪れた折にたち寄って、思わずカメラのシャッターを切るなんてことは何度もあったのですが、今回、はじめて城内を見物してみることにしました。山に登れない雨の日に訪れたので、あいにくのお天気であることご了承ください。

ギフトショップやカフェのある受付でチケットを購入し、石橋をわたってエレンドナン城の建つエレンドナン島へ。

入り口を入ると、

まずは、お城の歴史の紹介。

13世紀初頭、スコットランド王アレキサンダー2世によって築城がはじまったお城は、その後、スコットランド氏族マッケンジーとその同盟氏族マクレーの牙城となり、イギリス政府に対するスコットランド勢力ジャコバイト蜂起の拠点となったために18世紀に政府軍によって破壊されたのでした。廃墟と化していたお城の再建がはじまったのは1919年のこと。1955年より一般公開。

一旦、中庭に出て、左手奥の天守閣へと向かいます。

さすがハイランド地方では一番人気のお城。観光客の方々の話し声が聞こえてくると、アメリカ英語にフランス語、ドイツ語などなど、見物をする人々の国際色も豊かです。

居館となっていた天守閣のカメラやビデオ撮影は禁止。居室、寝室、ダイニングルーム、キッチンなどは特にきわだった内装ではなかったものの、美貌の王子ボニー・プリンス・チャーリーの巻き毛が展示されていたのが印象に残りました。

ところで、このお城の名前「Eilean Donan Casile」に関して、ずっと疑問に思っていることがあるのです。日本語のガイドブックやサイトなどでは、「アイリーンドナン城」と表記されているのです。そのほか、「イーレンドナン城」となっている場合も。なもので、ブログ記事のタイトルでは、「アイリーンドナン城」としてみたんですが、どうしてもわたしの耳には、「エレンドナン」と聞こえてしまうんですよねえ。スコットランド産の夫イアンの発音。そこで、ネットサーチしてみたところ、「Eilean Donan Casile」を紹介しているYouTubeの動画を見つけました。

もしかしたら地元の方ではないのかもしれないですが、投稿者の姓名のどちらもスコットランド名、それにおしゃべりもこてこてのスコットランド訛り。その投稿者の紹介に耳を傾けてみても、わたしの耳には、「エレンドナン」。どうしても「アイリーンドナン」や「イーレンドナン」とは聞こえないのです。いかがなものでしょう? あなたの耳には、どのように聞こえるのでしょうか?

今回の記事は、ギブソンみやこがお届けしました。執筆者別に記事をご覧になりたい場合は、以下のリンクより執筆者別目次のページをご利用ください。ギブソンみやこによる記事の目次はこちら。ローランズ真弓による記事の目次はこちら。ところで、新しいブログをはじめました。もしよろしかったら、こちらからご覧になってみてください。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。