パメラさんの元祖スコティッシュスコーン

公開日 : 2013年10月31日
最終更新 :

スコーンの発祥の地をご存じですか? イングリッシュスコーンと呼ばれたり、イングランドはデヴォン州産のクロテッドクリームといっしょに食べられたりするのでイングランドだと思われがちのような気がするのですが、実は、スコーン発祥の地はスコットランドなのです。今回、スコットランドのハイランド地方へ行った際に、前回のブログ記事のエレンドナン城ゆかりの氏族マクレーの流れをくむ生粋のハイランド淑女パメラ・マクレーさんにお手製のスコーンをご馳走になり、レシピを教えてもらいました。

こちら、パメラさんのレシピで焼いた自作のスコーン。今日は、そのレシピをご紹介します。みなさんも元祖スコティッシュスコーンを作って味わってみられてはいかがでしょうか?

[材料]

セルフライジングフラワー(self raising flour) 16オンス(約453.6g)

カスターシュガー(caster sager) 2オンス(約56.7g)

ベーキングパウダー 小さじ2

塩  ひとつまみ

無塩マーガリン 3.5オンス (約99.225g)

溶き玉子 1個分

牛乳  適量

[補足]

セルフライジングフラワー(self raising flour) 

ベーキングパウダーの入った薄力粉のこと。イギリスの一般的な薄力粉は日本では中力粉なので、強力粉と薄力粉を半分ずつまぜ、ベーキングパウダーを少量追加します。

カスターシュガー(caster sager) 

製菓用の粒の細かいグラニュー糖。グラニュー糖だと粒が大きくて溶け残って茶色い斑点として焼きあがることがあるのです。上白糖を使うか、グラニュー糖をすりこ木などで細かく擦るという手もあります。または、グラニュー糖を使った場合でも、生地を数時間から一晩寝かせると砂糖の粒が溶けます。

[手順]

1. 薄力粉、塩、ベーキングパウダー、カスターシュガーを大きなボウルの中へふるい入れる。

2.  ボウルに無塩マーガリンを加え、細かくボロボロになるまで指先で粉類ともみ合わせる。

3.  ボウルの中央に穴を作り、溶き玉子と牛乳を少し加えてナイフ(包丁ではなく食事に使うナイフだと思います)でまぜる。さらに、生地が固すぎず、やわらかすぎない状態になるまで少しずつ牛乳を加えながらまぜる。

4. 粉をふった台の上に生地をとり出し、粉をはたいた手でのしては折るを3回くり返す。生地はできるだけこねないように。

5. 生地に粉をふり、2分の1から4分の3インチ(12.7~19mm)の高さになるように手のひらで生地を平らにならす。

6. 型抜きで丸く生地を抜き、粉をふったベーキングトレーにのせる。

7. 200度にあたためたオーブンで10分ほどほどよい焼き色がつくまで焼く。

8. ラックの上に敷いた布巾の上に焼きあがったスコーンをのせ、上からも布巾をかけて冷めるまでおく。

* 2オンスのカスターシュガーの代わりにサルタナレーズン2~3オンス(約56.7~85.05g)、または、おろしチーズ3~4オンス(約85.05~113.4g)を加えてもいい。

[補足]わたしは、ふだん320gの小麦粉でスコーンを焼き、200mlの牛乳を加えるので、パメラさんの分量の3分の2の分量で作り、牛乳と玉子を合わせて200mlで焼いてみました。

パメラさんにご馳走になったスコーン、ほんのりまろやかな風味があるのです。実は、それがどうしてなのか知りたくてパメラさんにレシピを教えてもらったわけなのでした。ふだんわたしの焼くスコーンと比べてみると、パメラさんのスコーン、手順はほぼ同じですが、材料に玉子が入っています。うん。たぶん、玉子がそのまろやかな風味をそえているのではないかと思います。どちらのスコーンが好みかと聞かれると、「どっちも~!」と、わが家では全員の意見が一致しました。玉子のまろやか風味のスコーンもいつものあっさりスコーンにも、それぞれに捨てがたい味わいがあるのです。スコットランド生まれの素朴なお菓子スコーン、と言うか素朴でシンプルな材料のみを使っているからこそ素材ひとつひとつの持ち味がいきているのでしょうね。

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