グラスゴー大聖堂&聖マンゴー宗教博物館
短い冬の日が傾こうとするのと競い合うかのようにグラスゴーの街の中心から東へ足をのばしました。正面に見えてきたのが目的地のグラスゴー大聖堂(Glasgow Cathedral)。
ですが、まずは、大聖堂広場キャセードラルスクエアをへだてたこちらの博物館へ。
聖マンゴー宗教博物館(St Mungo Museum of Religious Life and Art)。こちらは大聖堂側の入り口で、道路に面した反対側にも入り口があります。6世紀に生まれた聖マンゴー(Saint Mungo)は、グラスゴーの街と大聖堂の礎を築いたグラスゴーの守護聖人です。
博物館内には、地元スコットランドにとどまらず世界各地のさまざまな宗教や宗教美術、宗教が人々の暮らしに果たしてきた役割などを知ることのできる4つのギャラリーがあります。
その中で、ふと目にとまったのは、こちら。
なぜ......。
と思って説明に目を通してみると、お内裏さまとその奥方、つまり、日本のエンペラーとエンペレスは、その昔、神として拝められていたとのこと。なるほど。だから宗教博物館に展示されているってわけなのですね。しかし、こんなところで懐かしいお雛さまに出会えるとは。博物館でよく見かける日本の展示物って、多くの場合、ヨロイカブトにネツケって感じですからねえ。高貴にして何ともおだやかなおもざしのお雛さまに、ほっと心がなごむようでした。
さて、マンゴー博物館を一巡したあとは、お目当てのグラスゴー大聖堂へ。
礎を築いたのは聖マンゴーですが、グラスゴー大聖堂の建物自体は12世紀から建造がはじまりました。
スコットランドのゴシック建築の好例とされ、
スコットランドの島々をのぞくメインランドの大聖堂としては、唯一、宗教改革を生きのびたこの大聖堂。
随所にその古さをうかがい知ることができます。
イギリスの大学では4番め、スコットランドでは2番めに古いグラスゴー大学もこの大聖堂に併設されたのがはじまりなのだそうです。
さらに、地下へ。
薄暗い地階には、聖マンゴーの墓石が安置されています。
再び地上へ石段をのぼっていくと、
まばゆいばかりにお日さまの光があふれていて......。この場所が神の国へと導いてくれる
地上の入り口だと信じられたこともうなずけるような気がするのでした。
大聖堂を出ると、
東の高台に望めるのは、ビクトリア朝時代に造られたグラスゴーの共同墓地ネクロポリス(The Glasgow Necropolis)。3,500におよぶモニュメントの地下には5万人の人々が永眠しているとのこと。時間があったら見て回りたかったのですが、遠めにながめてグラスゴー大聖堂をあとにしました。
グラスゴー大聖堂 (Glasgow Cathedral)
Castle Street, Glasgow, G4
4月-9月
月曜日-土曜日:9:30-5:30pm
日曜日:1pm-5pm
10月-3月
月曜日-土曜日:9:30-5:30pm
日曜日:1pm-4:30pm
TEL.:0141 552 8198
聖マンゴー宗教博物館 (St Mungo Museum of Religious Life and Art)
2 Castle Street, Glasgow G4 0RH
月曜日:閉館
火曜日-木曜日:10am-5pm
金曜日:11am-5pm
土曜日:10am-5pm
日曜日:11am-5pm
TEL.:0141 276 1625
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