エイプリルフール史上イギリス人が最もだまされた嘘!
今日は、年に一度のエプリルフールです。ユーモアのセンスに富んだイギリス国民、毎年、エイプリルフールには国をあげていろいろな嘘が飛びかいます。その中でも、今や伝説の域に達している英国エイプリルフール史上最強の嘘をご紹介します。
それは、「スパゲティーの成る木」。
「えっ!スパゲティーの成る木なんて信じる人いるの?」。確かに、現在ならこんなヤワな嘘にひっかかるイギリス人は滅多にいないでしょう。ところが、この嘘がつかれたのは1957年のこと。当時はスパゲティーが今ほど普及しておらず、異国の珍しい食べものだったのでした。
しかも、その嘘をついたのは、天下の英国放送協会BBC(ご存じのことと思いますが、BBCとは日本で言うと、NHK)の「パノラマ(Panorama)」という番組。「パノラマ」は、現在も続行中の社会問題の【真実】を追究する報道番組なのです。当時の視聴者は、まちがっても「パノラマ」が嘘の報道をしようなどとは夢にも思っていなかったでしょう。
さて、その内容はというと、イタリアとの国境に近いスイス南部で例年より2週間も早くスパゲティーが収穫されたというもの。実際にスイスまで出かけて撮影してきた映像は、スパゲティーの木からしだれるように実っているスパゲティーをスパゲティー農家の娘さんが一本一本ていねいに収穫している様子。収穫されたスパゲッティーはそのまま天日に干され、夕刻には調理されて食卓に。そのスパゲティーに舌鼓を打つ人々が映し出され、当時、BBCきっての看板アナウンサーが自家栽培のスパゲティーの味にまさるものはないなど、生真面目な口調でそのまっ赤な大嘘を締めくくっているのです。
映像の方、日本やその他の海外からご覧になれるかどうかは不明ですが、BBCのサイト内の記事と映像は、こちら。
ちなみに、この放送後には、BBCにスパゲティーの木の育て方の問い合わせが相次いだのだとか......。
(4月お題"エイプリルフール")
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。