久しぶりに恋人岬へ

公開日 : 2010年01月20日
最終更新 :
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先週末から4日間、まだまだ新婚さんの仲良しご夫妻がグアムに遊びに来てくださっていて、おふたりのご希望で久しぶりに『Two Lovers Point(恋人岬)』にいってきましたよ:)

恋人岬の頂上から海面までは、約400フィート(約120メートル)あり、フィリピン海とタモン湾を見渡すことができるのですが、あいにくここ最近のグアムはまるで雨季のようなお天気の悪さで、この日も雨が降ったり止んだり。タモン湾一帯は厚い雲に覆われていて視界があまりよくなかったのですが、伝説の恋人たちのことを想うと、ふたりの悲恋にはぴったりの雰囲気だったかもしれません…。

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伝説というのは、まだスペイン統治時代のグアムでのこと。

首都Hagatna(ハガーニャ)に、ある誇り高い家族が住んでいました。父親はスペインの貴族の出身、母親は偉大なるチャモロ族の首長の娘でした。一家は広大な土地を所有し、チャモロとスペイン人のどちらからも厚く尊敬されていました。またその娘が大変美しく、正直で慎み深く、誰からも愛されていました。

ある日娘の父親が、スペイン人の有力な船長を娘婿に迎え入れようとしましたが、娘はひどく取り乱して町から逃げ出し、グアム北部の人目につかない静かな海岸にたどりつきました。月の輝くその美しい浜辺で、娘はチャモロ族の貧しく若い兵士と出会い、恋に落ちました。

ところが娘を取り戻そうとした父親たちから逃れようとしたふたりは、とうとうタモン湾にそびえる崖の上に追いつめられてしまいました。離れ離れになることを恐れたふたりはお互いの長い黒髪を固くひとつに結び、深く見つめあい、そして最後のくちづけを交わした後、険しい崖から轟々とうなりをあげる海へ向かって飛び込んだのです。

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それ以来、チャモロの人々はタモン湾にそびえるその突き出た崖を畏敬の念を持って見上げるようになりました。そしてこの恋人達は、今でも真実の愛 - 生きているときも、死んでしまってからも、永遠に固く結ばれた2つの魂が育む愛 - の証とされ、その崖の頂上は恋人岬として知られるようになったのです。

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見晴らしがよいだけではなく、永遠の真実の愛の象徴でもある恋人岬では結婚式を挙げることもできるからか、岬には写真のような鐘があり、時折恋人たちがカランカランと鐘を鳴らしています。

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有料(3ドル)ですが岬の上にさらに突き出すようにして立っている展望台に登ると、まさに下は崖に砕け散る波の白いしぶきが上がっていて、いつも穏やかなタモン湾とはまたかなり違った趣きがあります。

展望台の上には恋人たちが残していったと思われる南京錠などもつけてありましたよ。

恋人岬へはレンタカーなどでも行かれますが、ちょっとだけ迷いそうになってしまうので、『Red Guahan Shuttle(赤いシャトルバス)』がオススメです。Micronesia Mall(マイクロネシア・モール)とDFS Galleria Guam(DFSギャラリア・グアム)から“恋人岬シャトル とくとくキップ 7ドル”というのがあるようで、恋人岬までの往復交通費6ドルと恋人岬の入場料3ドルをあわせた9ドルが2ドルお得な7ドルになります。

観光地からも行きやすいところにあるので、よかったら足を運んでみてくださいね。

*『Two Lovers Point(恋人岬)』はこちら

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