おめでとう、こぶたろうさん!

公開日 : 2010年01月05日
最終更新 :
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12月30日の記事でお知らせしましたが、二分脊椎という病気で、生まれつき脊椎の癒合が完全に行われず一部開いたままの状態にあり、膝から下の部分が完全に麻痺してしまっているこぶたろうさんこと神原史直さんが、2010年1月4日、とうとうハンドサイクリング(=手漕ぎ自転車)でグアム一周を成し遂げられました!

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こぶたろうさんはこれまで2回ほどグアム合気会に合気道の指導を受けられるためにいらしていて、グアムの美しさと素晴らしさに心惹かれ、海外で走るなら絶対にグアム!と決めてくださっていました。

そして今回、グアム合気会の創立者で、精力的にグアムやサイパンを中心に合気道の普及活動を行っている峰岸睦子師範の呼びかけで多くの方たちが賛同し、こぶたろうさんのグアム一周が実現することになりました。

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一生懸命にハンドサイクリングをされるこぶたろうさんはもちろんのこと、なかでもとても印象的だったのが、グアム合気会を始めとする子供たちの姿。

初日はどのようにこぶたろうさんを応援したらいいのか、こぶたろうさんが何を必要としているのかがよくわからなかった子供たちも、こぶたろうさんと一緒にグアム一周を続ける中で少しずつ“自分にできることは何か”に気づき、上り坂になるとピックアップトラックから飛び降りて、こぶたろうさんの背中を押して走ります。

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子供たちの他にも、一緒に走ることでこぶたろうさんを励ます多くの方たちが、自転車で、あるいはランニングでこぶたろうさんに伴走されました。

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そして4日間のグアム一周の始発点であり、終着点であるChamorro Village(チャモロ・ビレッジ)が近づくと、最後は子供たちも全員ピックアップトラックから降りてみんなで一緒に走り出します!!

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さぁ、ゴールはあともう少し!!がんばれ!!!

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そしてゴ〜ル!!!

伴走をしてきたみんなも、とにかく全員で手をたたいて喜び合います!!

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伴走された地元の方も…

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スポンサーにもなられた現地在住の日本人の方も、こぶたろうさんを称えるために握手をもとめに集まります。

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そして今回のこぶたろうさんのチャレンジを応援し、お役所手続きから各関係者への連絡、スポンサー集めなどに奔走され、またイベント当日にも事故や怪我のないよう見守られたグアム合気会の峰岸先生とこぶたろうさんの熱い抱擁!

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充実感に満ち溢れたみんなの輝く顔!!

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そして4日間で140キロをハンドサイクリングで完走したとは思えないさわやかな笑顔のこぶたろうさん!!!

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そしてここでハプニングが。

こぶたろうさんを応援するために毎日こぶたろうさんと一緒に走り続けていた男の子が、集合写真を撮り終わった途端に座り込んでしまい、立ち上がることもできなくなってしまったのです。

大人でも辛い道のりを、ひたすら一緒に走り続けた11歳の少年の想いに強くこころ打たれました。

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実は今回こぶたろうさんがグアムで使われたハンドサイクリングは、重さ12キロ、7段変速の組み立て式のもの。これはこぶたろうさんが日本一周のために使用されている重さ110キロ、27段変速の一体型のものに比べるとだいぶスピードが落ちるとか。

でも今回のグアム一周は道中いくつかのハプニングなどを乗り越えながらも、想定以上のスピードで完走することができました。これもこぶたろうさんの努力と、子供たちのサポートがあったからこそのことだったと思います。

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そして最後はビーチの近くに場所を移してバーベキュー。

そこで乾杯の前にこぶたろうさんがご挨拶された言葉が今も忘れられません。

『私は動かない脚の代わりに、上半身をつかってグアムを一周しました。でも子供たちは毎日毎日、筋肉痛になりながら私と一緒に脚を使って走ってくれました。私の上半身と、みんなの脚がひとつになって初めて、私はグアムを走りきることができたと思います。』

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二分脊椎という病気で、長くても20歳まで生きられればと宣告されていたこぶたろうさんは今年で42歳。そのようなことを忘れてしまうほどイキイキと、カメラを向けるとどんな坂道でもとびきりの笑顔で応えてくださいました。そして自然と誰かが必要としていることを感じ、尽くすことを体験した子供たち。

すばらしい“いのちの体験”がグアムにはあるんだと、あらためて実感し、感動しました。

*こぶたろうさんのグアム一周の写真はこちらで☆

*こぶたろうさんのブログはこちらで☆

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