グアムのローカル展覧会に写真を出品:)
1992年から隔年で開催されているグアムとミクロネシア連邦に居住するアーティストを対象にした展覧会、『Creative Hands(クリエイティブ・ハンズ)』が開催され、今回私の3つの写真作品を選んでいただくことができました!
昨晩はそのオープニング・レセプションが展覧会の開催場所である、UOG(グアム大学)敷地内にある"The Isla Center for the Arts(アイラ・センター・オブ・ジ・アーツ)"で開かれたので、夫とふたりで行ってきましたよ(本当はお友達もお誘いしたかったのですが、まったく勝手がわからず、規模もよくわからず、ちょっと恥ずかしかったので今回はふたりで...)。
こちらのちいさなちいさな建物が、UOG敷地内にある"The Isla Center for the Arts(アイラ・センター・オブ・ジ・アーツ)"。
いつもは昼間しか行ったことがありませんでしたが、この日は入り口に松明が灯されて、ちょっと可愛らしい感じ:)
建物の隣には大きなカノピーも張られて、簡単に食べ物をつまんだりおしゃべりしたりできるようになっているのが、なかなかグアムらしい感じでしょ:P
実はこの展覧会『Creative Hands(クリエイティブ・ハンズ)』のことを知ったのは、まさに偶然。
2年半前に一眼レフカメラを使い始めてからずっと独学で写真を覚えてきたので、やっぱりどうしても一度きちんとお勉強をしてみたくて、なんとかグアムでその機会を得られないかといろいろと調べていたときに、偶然発見しました。
その時すでに作品の提出期限まで2週間しかなく、グアムをモチーフにした作品にしようと慌てて時間を見つけては撮影し、という感じで10作品(最大10作品まで応募できたので)のデータを応募しました。
結果、今月の始めに10作品中3作品が選ばれたという連絡をいただき、作品の提出期限である1週間以内にプリントと額装をしなければならず、また先日の"GWC Wine Tasting & Silent Auciton(GWCワインテイスティング&サイレントオークション)"に寄付する作品作りとまさにタイミングがぶつかり、途中実家のワンちゃんが亡くなって涙が止まらなかったり、急遽MRI検査のための帰国が早まりそのための手続きもろもろをしなければいけなかったりと、なんだか怒涛の11月前半でした...。
というわけで、『Creative Hands(クリエイティブ・ハンズ)』がどのようなものなのかまったくわからない状態でドキドキ、わくわく、そして不安も抱えながら昨晩のレセプションにお伺いしたのですが...。
実際中に足を踏み入れてみると、なかなか素敵な感じ♪
グアムでは今まであまり触れることのできなかった空気がそこにあって、なんだかその空間にいられることが嬉しくなってしまいます:)
いかにもアートが好きそうな感じの方がじ~っとそれぞれの作品を見ていらっしゃったり、アートの学生たちが先生と一緒に、お友達とわいわいと作品を論じていたり、作家が自分の作品を説明していたり...。
美術館でそ~っと静かにアートを鑑賞するのとは違い、展覧会のレセプション・パーティーには入選者の方達の喜びや、それをお祝いする人たちの気持ちがいっぱいに溢れていて、とても気持ちのいい空間でしたよ:D
さてさて、私の作品はどこに飾られているのかしら?と思って探してみると、私の作品の前で一組の腕を組んだ老夫婦がいろいろと作品についておしゃべりをしているのを発見!
私の作品がこうして誰かの目に止まり、語られ、そしてそこに小さな幸せの時間を生み出せたというのは、本当に何よりもうれしいことです♪
また皆さんとても積極的に作家に声をかけられるので、私も何人もの方にCongratulatons(おめでとう)!と言っていただいたり、あなたの作品が大好きだわとか、プリントはどういう風にしたのなどと話しかけていただきとても嬉しかったです:)
こういうふうに気軽に声を掛け合う感じって、日本にはあまりないのかもしれませんが、とても素敵ですよね!
この展覧会では毎回アメリカ本土のアーティストが作品を選ばれるということで、今年は"Kansas City Art Institute(カンザス・シティ・アート・インスティチュート)"でB.F.A(美術学士)と"Montana State University(モンタナ州立大学)"でM.F.A(美術修士)を取られ、現在"Texas A&M University(テキサスA&M大学)"で主に陶芸を専門にした教授をしていらっしゃるLouis Katz教授が作品の選者として2D と3Dのアート作品を選出されました。
今回3D作品としてはYasuko Kurakawa氏が陶芸作品を出品されていらっしゃいましたが、残りの12人のアーティストの方は2D作品で、特に絵画(油彩、水彩、パステルなど)が多く、写真は私を含めて3人、おひとりは写真をコンピューターで加工した作品を出品されていらっしゃいました。
また今回全然知らなかったのですが、佳作2点と入賞3点が選ばれていました。
この上の作品は佳作で、"Coconut / Ron Canos"。
グアムらしい温かみと清々しさのある作品でした:)
こちらも佳作で"Pandacan Fiesta / Julius Cena"。
にぎやかなお祭りの様子にわくわくとしてきてしまうような、油彩らしい作品でしたよ♪
そしてこちらが3位入賞された"Folds / Richard Olmo"で、絵画のように見えますが抽象的なモチーフを撮影した写真作品です。
Richard Olmo(リチャード・オルモ)氏は2008年の展覧会にも出品されていらっしゃったようですが、今回3つの作品を出品されていて、どれもとても好きな作品でした。
初めて存じあげた作家の方でしたが、こうして新たな発見があり、刺激になるのが本当にうれしい!
こちらは2位に入賞された"Islet / Maria Fitzpatrick"。
水彩らしい透明感のある作品で、今度ぜひ日本の海の風景を描いていただきたいな~なんて思ってしまいました:P
そしてこちら今回の展覧会で最も優秀な作品としてBest-in-Showとされていた"Gaigi Ha Yu Guini (I Am Still Here) / Kie Susuico"。
Kie Susuico氏とはお話しする機会にも恵まれました。彼は最近のグアムでとても盛んなチャモロ文化の保護と伝達はいいけれど、チャモロというといつもお決まりの裸に近い衣装にダンスで、最近の若者が発信する現代のチャモロ文化にはまったく着目されないことが残念だということで、メッセージ性のある作品を作っていらっしゃいます。
確かに日本もようやく芸者、富士山、サムライなどのイメージだけでなく、アニメやマンガなどの現代文化が世界に発信されるようになりましたが、Kie Susuico氏も同じところを目指していらっしゃるのかも知れませんね。
いずれにしても、グアムのアートの世界を少し垣間見ることのできたこの展覧会。会期は昨日2010年11月18日から2011年1月14日までなので、もしUOG(グアム大学)の近くにいらっしゃる際には、足を運んでみていただけたらうれしいです♪
ちなみに作品を気に入られた場合、ほとんどの作品をご購入いただくことができます(数点、Not for Saleではありますが...)。
入ってすぐのところにテーブルがあり今回の展覧会の目録が置いてあるので、そちらに書かれている金額が販売価格になりますよ!
ギャラリーのオープン時間は、平日が朝10時から夕方5時まで。土曜日が朝10時から午後2時まで、日曜日と祝日は閉館です。
またグループで展示会を見たい場合は下記までご連絡ください。
電話番号 +1-671-735-2965または+1-671-735-2966
E-mail islacenter@gmail.com
グアムのなかなか見られない一面を、ぜひ垣間見てみてくださいね!
*"The Isla Center for the Arts(アイラ・センター・オブ・ジ・アーツ)"はこちら☆
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