グアムでろうけつ染め(バティック)に挑戦しませんか♪

公開日 : 2012年01月22日
最終更新 :
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グアムの文化を体験してみたいという方にとてもオススメなのが、グアムで最も有名なアーティスト、Judy Flores (ジュディー・フローレス)によるろうけつ染め(バティック)作りのワークショップ。

彼女はグアムを代表するアーティスト。バティックやスカーフを始め、額装して壁に飾れるものから、彼女の作品のポストカードなどさまざまなタイプの作品を、時期によってはDFS Galleria Guam(DFSギャラリア・グアム)で購入することができたり、またグアム島内いろいろなところで個展を開いたりしていらっしゃるので、彼女の作品を見かけたことがある方も多いのではないかと思います。

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そんなJudy Flores (ジュディー・フローレス)が、大体月に1度のペースで開催しているワークショップは、初めて挑戦する方やお子さまもお手軽にろうけつ染めを楽しむことができてとってもオススメなので、ぜひご紹介させてくださいね:)

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グアム南部に位置する、グアムでももっとも美しい村と言われているInarajan(イナラハン)村にある、Judy Flores (ジュディー・フローレス)のTONGGAN GARDEN STUDIO(トンガン・ガーデン・スタジオ)は、色とりどりのグアムのお花が咲き乱れる美しいお庭に作られた、オープンエアーのスタジオ。

このスタジオまでのドライブも楽しいのですが、ここに到着すると、どんなにアートと縁遠い人でも、ふつふつと創作意欲が湧いてきそうな(笑)、とても心地いい空間です♪

1回のワークショップの人数は大体10人くらいまでで、ちゃんとJudyの目が行き届くくらいのアットホームなクラスで、たとえ英語がよくわからなくても身振り手振りなどでどうにかなる程度で、あとはおもいっきり楽しむ気持ちがあれば他には何もいりませんよ~:D

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この日はほとんど全員がろうけつ染めに挑戦するのが初めてで、とても丁寧に手順を説明してくださいますが、一応ここでも簡単にご説明しますね。

まずはこの黒い容器に入っている笛のようなものが"Tjanting(チャンティン)"という、ろうけつ染めに欠かせない道具。この液体のようなものがワックス(今回は蜜蝋)で、チャンティンの穴からワックスを入れて、先の細い穴からワックスが流れでてくるので、これで絵を描いていきます。

ちなみにこのワックスは摂氏120度くらいに温められていて熱いので、お子さまに触らせるのはちょっと不安...という場合は、お子さまはクレヨンでろうけつ染めをすることもできるそうですよ:D

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さて、ワックスで描き始めたら迷っている暇はないので、このように鉛筆などで下絵を描いておいてからワックスで描き始めても、または大胆にインスピレーションに任せて思い切りよく、ワックスの流れるままに作品作りをするのもお好み次第♪

どのような絵を描いたらいいのかまったくわからないという方は、こうした下絵のアイディアになる絵が描かれた紙があるので、その上に布をあてて下絵を鉛筆でトレースすることもできますよ。

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まず、基本的な考え方としては、最初に白く残したい線や部分にワックスを塗っていきます。

写真のようにチャンティンを使って線を描いたり、またワックスをチャンティンにたくさん入れて緩急をつけて動かすことで太い線や不思議な模様を作り出すことができますよ。

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そして白く残したい部分にワックスを乗せ終わったら、最初の色をつけていきます。

基本的には黄色、赤、青の色の3原色...つまり他の色を混ぜ合わせて作ることのできない色であり、混ぜ合わせることで他の色を作る元になっている色...から塗り始めます。

ワックスが塗料を弾いてくれるので、染め始めると絵が浮かび上がってくる瞬間は、ちょっとワクワク、ドキドキしますね:D

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これはJudyの作品なので、こんなに手の込んだものはなかなかすぐにはできるようにはなりませんが、色の載せ方の基本的な考え方としては、まず最初にこの作品で言う、黄色と緑色の部分を黄色く染めます。その後、赤と紫に残したい部分を赤色に染めます。そして青色、緑色、紫色にしたい部分を青色で染めると、黄色と青色が混ざって緑色が浮かび、赤色と青色が混ざって紫色が浮かび上がるというわけです!

ちなみに作品に見られる細い亀裂のような線は、表面にワックスを塗って固まった所でわざとワックスを割って亀裂を作り、そこに染料を乗せて作り出しているのだとか。

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もちろんJudyのような細かい作品を作るのは無理として、また版を重ねるように色をつけていくのも慣れるまで少し難しいかもしれないので、最初から染料を混ぜあわせて好きな色をのせていくこともできますよ♪

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染め終わったらタオルなどで余計な染料を吸い取り、十分に乾くまで干します。この日はだいぶ湿度が高かったのでドライヤーを使って乾かしている人もいましたが、皆さんこの乾かす作業をしている間にどんどん次の作品を作っていらっしゃいましたよ!

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作品が十分乾いたら、また次の色を足していったり、一度このようにアイロンを掛けることでワックスを溶かして紙に吸い取り、先ほど白く残した部分に別の色を載せることもできます。

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この方は白く残した部分に緑色の染料を筆でダイレクトに描き入れていらっしゃいますね!

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彼女はその後赤い色も足して、このような作品に♪

つまり、黄色を載せない部分に最初にワックスで絵を描き、その後黄色に染色。十分に乾かしてからワックスをアイロンで溶かし取り、緑色と赤色を足して、白い線を生かしながら作品を仕上げましたよ:)

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こちらの作品はワックスで絵を描いたあとに全体を綺麗な水色に染め、その後ポイントに赤色と紫色の染料を載せて乾かし、最後にワックスを溶かしとってできあがり。

ちょっと金魚鉢をイメージさせるような、浴衣の柄になりそうな雰囲気が、涼やかな感じですよね!

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こちらのスカーフも全くの初心者の方が作られた作品なのですが、細かい柄を印刷された下絵をトレースしてスカーフの両端のみに鉛筆で描き、その上をチャンティンでなぞってワックスを載せたあと、全体を一度黄色に染めます。十分に乾かしてから今度は緑色の絵の具を幅広のスポンジのようなものにとってあえてまだら模様になるように載せていき、独特のグラデーションを作っていて、みんながとても賞賛していましたよ♪

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ワークショップは大体3時間(午後1時から4時まで)で45ドル。料金の中には4つの作品(丸、四角、スカーフ、ハンドメイド・ペーパーなどから4つ)を作るための素材が含まれていて、最初は1つだけでも仕上げるのが大変なのではないかと思ったのですが、皆さん次々とイメージが湧いてくるようで、3~4つ終わらせていましたよ!

とにかくこんなにすてきなアウトドア・スタジオなので、確かにインスピレーションの源がいっぱいです!

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バティックというとどちらかというと渋い色味が多いようなイメージがありますが、そこはさすが常夏の島で作ると、どれも大体南国らしい鮮やかな色彩が自然と増えてきますよね:D

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お子さまも、大人に混じってとっても楽しそう&真面目に作品作りに取り組んでいて、パパママと一緒に7作品も作った~と得意そうでしたよ:P

というより、こういう時は子供の思い切りのよさと独創性は、むしろ大人が見習いたくなってしまうものなのかも♪

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こちらのクラスはJudyのホームページ『guambatikgallery.com』からお申し込みいただけます。大体2ヶ月くらい先の日程まで決まっているようで、ひとつきに一度くらいのペースになります。

送迎などはないのでレンタカーを運転していかなければいけませんが、とにかくものすご~く方向音痴な私も迷わずに行かれたくらいなので、グアム南部へのドライブををかねてどこかでブランチをとってからワークショップに行くというのは、とってもオススメ♪

この日に撮影した写真はこちらのページでもっとたくさん御覧いただけますよ:)

グアムの美しい自然の中で、トロピカル・エナジーをチャージしながらゆっくりとバティック作り、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪

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