グアムでもここだけで手に入れられる貴重なお塩をおみやげに♪

公開日 : 2012年02月02日
最終更新 :
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さて、グアムの南部の美しい村、Inarajan(イナラハン)村にある『Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)』でのチャモロ文化体験、第1回目はチャモロの伝統工芸についてご紹介しましたが、第2回目は、グアムの食についてご紹介しますね♪ちょっと内容が盛りだくさんになりすぎてしまったので、食は2回に分けることにして、レシピは次回載せようと思いますが、今日はちょっとしたおみやげ情報もお伝えしたいと思います:)

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さて、こちらのグラグラと煮立っているお鍋、何をしているかというと、沖合で採取した海水を4日間かけて煮て、海塩を作っています。10ガロン(約38リットル)のお水から2パンド(約207グラム)のお塩が採れるとか。

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できあがったお塩をちょっといただいてみると、塩辛いと言うより、甘みとうまみが含まれた、手間暇かけて作られたおいしいお塩のお味がしますよ。

日本でもお塩ブームがあり、いろいろなお塩が買えるようになりましたが、ひとくちに海塩と言っても、どうしてあんなにお塩のお値段って違うかご存知ですか?もちろんどこで採れた海水を使っているというような産地のこだわりもあるのですが、一番大きく違うのは製法。ナトリウムから作る安い食卓塩ではないものの、多くの比較的リーズナブルなお塩のラベルを見ると"イオン交換膜法"、"平釜法"と書いてあると思います。この"イオン交換膜法"というのは、3%の濃度の海水から効率よく塩分を取り出すために、天日のもと塩田で水分を飛ばす代わりに、イオン膜を通して海水を濾過し、その後平釜で煮詰めるため、海水汚染や細菌の心配がなく衛生的などと言われますが、"イオン交換膜法"を使用せず"平釜法"だけで作ったお塩は、天日でじっくりと海水を干してから平釜で煮詰めるため、海水中の少量・微量の成分がお塩に含まれ、甘味や旨味、ほのかな苦味のある奥深い味わいになるんですよ。

このグアムのお塩はまさに"平釜法"だけで作られた、昔ながらの手間暇かかったおいしいお塩で、ミネラルを始めとする栄養もたっぷりで、少量でおいしいお塩のお味を楽しめますよ:)

ちなみにこのお塩は4オンス(約113グラム)入りで5ドル、または小さな袋入りで2ドルで売店で買うことができますよ(売店は毎日朝9時からお昼の12時までオープンしています)♪

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それではお話をGef Pa'go(ゲフ・パーゴ)に戻しましょう:)

こちらはキッチンとして使われるチャモロの小屋。このように石で作った囲いに網を渡し、薪と先ほど剥いたココナッツの表の厚い皮を使って火を熾します。

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ここでと~ってもかわいらしいものを発見!

これはココナッツの葉を編んで作った入れ物"Katupat(カトゥパット)"というものなのですが、このダイヤモンド型の下半分まで炊く前のお米を入れ、ダイヤモンドを閉じ、このまま鶏がらスープなど、なんでもいいのでこのお鍋で作るスープの中にお肉やお野菜などと一緒に入れます。つまりライス・パック!すると火加減にもよりますが、大体30分くらいでスープを吸ったおいしいごはんが炊きあがり、しかもごはんがスープの中を泳いでしまうことがないので、このままライス・パックを引き上げてお皿に盛っていただくことができるとか:P

スープのおいしいエキスをたっぷり吸い込んだごはん、これは絶対においしくないわけがないですよね!!ナイス・アイディア!という感じです:D

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そしてこちらは"Hotnun Sanhiyong(ホトゥヌン・サニヨン)"というアウトサイド・オープン。18世紀頃スペインに占領されていたときに伝えられた、スペイン式の屋外オーブンです。石灰と中礫岩、岩でできていて、これでなんでも、例えばパンからお肉、お魚まで焼くことができるのだとか。

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写真にあるように枯れた椰子の葉などをオーブンに入れて火をつけ、釜の中に火を熾します。釜の後ろには小さな穴が空いているので、そこを開けたり締めたりして空気量を調節しながら火加減して庫内の温度調節をしたら、一度中身をすべて掻き出します。それからいわゆる窯焼きピザ職人の人が使っているような大きくて平らなシャベルのようなもので焼きたいものを上手に中に入れて焼きます。中身を取り出すときは引っかき棒のようなものがあるので、今度はそれで中身を掻きだす仕組み。

以前は各村にひとつはこのような屋外オーブンがあったそうですが、今ではグアムでもほとんどなくなってしまい、このオーブンを使える人も少ないのだとか...。

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最後に、こちらはMitati(ミタティ)という穀物を粉にするための土台と、台の上に乗っているManu(マヌ)というそのための石です。グアムでは主にとうもろこしを粉にしてトルティージャを作っていたそうですよ。

このような伝統文化を見せていただけるのは、グアムの南部の美しい村、Inarajan(イナラハン)村にある『Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)』。毎日365日、朝9時から12時までオープンしているのですが、残念ながら午後以降は自由に入場できるものの、園内を説明してくださる方はいなくなってしまいます。

ただお散歩するだけでもきれいな場所なのですが、説明を聞くとさらにチャモロ文化を楽しむことができるので、ホテルや参加されたツアー会社さんを通してLAM LAM TOURS(ラム・ラム・ツアーズ)さんの島内一周ツアーに申し込まれたり、レンタカーでドライブして行ってみるのがオススメです♪

ちなみにツアーの場合は時間制限があるので、2~3つくらいまでの文化を日本語で説明していただくことができます。またレンタカーの場合は11時過ぎくらいまでに現地に到着すれば、英語ですがすべての文化を見せていただくことができ、ちょっ~っとしたおみやげもつきますよ(運がよければ日本人のボランティアの方がいらっしゃって通訳してくださるかも知れません)。

また併設の売店は毎日朝9時からお昼の12時までオープンしていますよ。グアムでもここでしか手に入らない貴重な海塩やココナッツ・オイルを始め、椰子の葉で作られた小物や、先日ご紹介したグアムの有名なアーティスト、Judy Flores(ジュディー・フローレス)によるバティックから作った絵なども購入することができるので、ぜひお立ち寄り下さいね。

さて、今回はレシピをご紹介できませんでしたが、次回はココナッツを使ったちょっとしたレシピもお伝えしますね♪

*Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)で撮影した写真はこちらで御覧いただけます♪

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