おいしいココナッツ・キャンディーを作ってみよう~♪
前回、前々回とグアムの南部の美しい村、Inarajan(イナラハン)村にある『Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)』でのチャモロ文化体験についてご紹介いたしましたが、すでにグアムに長く住んでいらっしゃる方や、毎年グアムに遊びに来ていらっしゃる方からも、知らなかったからぜひ行ってみたい~というコメントをたくさんいただきました♪
そこで第3回目の今日は、グアムの食材の中でも最も定番中の定番。南国の暮らしに欠かすことのできないココナッツについてご紹介するとともに、ご自宅でも簡単にできてとってもおいしいココナッツ・キャンディーの作り方のレシピをご紹介しますね:)
第1回目 『グアムにひとりしかいないマスター☆チャモロの伝統工芸』
第3回目 『おいしいココナッツ・キャンディーを作ってみよう~♪』
南国ではよく目にする椰子の木。同じように見えても、実は熱帯地方を中心に230属、約3500種があるとか。グアムでよく見かける椰子の木は、ハワイやカリフォルニアなどで見かけるものに比べると背が低く、コロンとした形のような気がします♪
とにかく椰子の木は本当にあますことなくすべての部分を使え、この木ひとつで食料確保はもちろん、家を作ったりお洋服を作ったりと様々に使えて、横井庄一さんのように長いことジャングルの中でも生き延びることができますよ:D
まずは適当な棒をみつけて固定させます(誰かが持っていてもいいかも)。そして椰子の実の中央からちょっと端にずらした部分をズブッと棒に刺して体重を乗せます。中央の硬い部分を避けるようにすると、こうして外側の厚い皮が簡単に剥けるので、数回同じ事を繰り返すと、ほら、いとも簡単に椰子の実の外側の殻を外すことができます♪
この殻を、水蒸気で賦活すると椰子殻活性炭が作られ、脱臭やタバコのタール等の除去、浄水に使うこともできるんですよ。他にも燃やすと独特の匂いがすることから蚊取り線香のような役割として使われたり、火を熾すときに使われたりと、殻だけで一石何鳥にもなります:)
それではいよいよココナッツの実を割りましょう。
包丁などでココナッツの実の真ん中をトントンと軽く叩きながらぐるりと回していくと...。
簡単にぱかっとココナッツの実が割れて、中から真っ白い果肉と透明のココナッツ・ジュースが現れますよ:)
このジュースはとっても栄養があり、特に汗で失われがちな成分を豊富に含んでいるので、まさに天然のスポーツ・ドリンク!また一時期日本で流行ったナタ・デ・ココなどを作ることもできます。
年中暑い島で周りを海に囲まれ、飲料水は貴重なグアムでは、ココナッツ・ジュースはとても大切なモノだったでしょうね。
ちなみにこのジュースが苦手な方もいるようですが、普段から化学調味料や添加物などを摂らない食生活をしていると、このジュースのほのかな甘味がとってもおいしく感じるはずですよ♪
また白い果肉はナイフで削りとって、お醤油とわさびでいただくととろりとしたイカ刺しのようでとってもおいしいのですが、以前もご紹介した『American Grocery(アメリカン・グロッサリー)』や朝市などでも買えるココナッツ削り器を使って削ったココナッツは、バナナなどの衣にして揚げたりケーキに入れたりと、お料理の幅も広がります。
また削ったココナッツを絞るとココナッツ・ミルクが取れますが、このミルクをお料理に使うのはもちろん、ものすごく保湿効果が高いので、お肌に塗るとびっくりするほどしっとりサラサラになるんですよ:D
ではでは、この削ったココナッツを使って作る、とっても簡単なココナッツ・キャンディーのレシピをご紹介しますね♪
まずは1カップのお砂糖(キビ糖がいいそうです)を熱したフライパンに入れ、炒めます。
お砂糖はすぐに焦げ付いてしまうので、ずっと炒め続ける必要がありますが、お水など何も入れなくても、キビ糖がだんだん溶けて色づいてきますよ。
写真のようなきれいな黄身の色くらいになるまでずっとかき混ぜ続けて下さいね。
綺麗な黄身色になったら削ったココナッツを1~2カップ入れます。
ポイントは、お砂糖は色づき始めたらあっという間にコゲてしまうので、ココナッツを入れるタイミングを見逃さないことと、加えるココナッツの甘さを見て加えるココナッツの量を加減して下さいね。
そしてキャラメライズしたお砂糖とココナッツがよく絡み合うように、また10分ほどずっとかき混ぜ続けながら炒めて下さいね。
ここはのんびり南国気分で、焦らずゆっくり時間をかけるのがおいしく作るコツだそうですよ♥
はい!これでできあがり:D
今回はたっぷりとココナッツの実によそってくれたのですが、お子さまのおやつにちょこちょこと食べたい場合は、一口サイズに握りしめたものを小さく切ったセラファンに包んでキャンディーのようにするとかわいくて食べやすいですよ♪
ちなみにこれは、削りたての新鮮なココナッツで作るのが一番おいしいらしいのですが、できたてを頂いたら期待していたよりもず~っとおいしくて、癖になりそうな感じでしたよ~!日本でココナッツを手に入れるのはそんなに簡単ではないと思いますが、削ったココナッツの実は、ちょっと大きめのスーパーや通販などで売られているのを見かけたことがあるので、よかったらぜひチャレンジしてみてくださいね:)
このような伝統文化を見せていただけるのは、グアムの南部の美しい村、Inarajan(イナラハン)村にある『Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)』。毎日365日、朝9時から12時までオープンしているのですが、残念ながら午後以降は自由に入場できるものの、園内を説明してくださる方はいなくなってしまいます。
ただお散歩するだけでもきれいな場所なのですが、説明を聞くとさらにチャモロ文化を楽しむことができるので、ホテルや参加されたツアー会社さんを通してLAM LAM TOURS(ラム・ラム・ツアーズ)さんの島内一周ツアーに申し込まれたり、レンタカーでドライブして行ってみるのがオススメです♪
ちなみにツアーの場合は時間制限があるので、2~3つくらいまでの文化を日本語で説明していただくことができます。またレンタカーの場合は11時過ぎくらいまでに現地に到着すれば、英語ですがすべての文化を見せていただくことができ、ちょっ~っとしたおみやげもつきますよ(運がよければ日本人のボランティアの方がいらっしゃって通訳してくださるかも知れません)。
また併設の売店は毎日朝9時からお昼の12時までオープンしていますよ。グアムでもここでしか手に入らない貴重な海塩やココナッツ・オイルを始め、椰子の葉で作られた小物や、先日ご紹介したグアムの有名なアーティスト、Judy Flores(ジュディー・フローレス)によるバティックから作った絵なども購入することができるので、ぜひお立ち寄り下さいね。
*Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)で撮影した写真はこちらで御覧いただけます♪
2月のお題 "グアム~チャモロ料理のレシピ"
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。