暴漢に襲われました...

公開日 : 2014年03月09日
最終更新 :
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『地球の歩き方』の特派員ブログは、書店で発売されている歩き方シリーズのガイドブックとはまた別に、各特派員が独自の視点で各国や地域を紹介しているブログです。

私も少しでも多くの魅力的なグアムの情報をご紹介したいと思ってきたので、ここではポジティブなことを中心に記事を書き、ネガティブに感じたことにはあまり触れずに来ました。もちろんネガティブに感じたものをいかにも良さそうに記事にすることではなく、そのような場合は記事にしないという選択をしてきたということです。ただそれはあくまでも私の経験したことを私がどう感じるかということなので、もちろん主観もだいぶ入るのですが、それがむしろガイドブックとはまた違ったブログの個性というか、いいところなのかなとも思ってきました。

でも一昨日の金曜日の夜、ランニング中に夫が暴漢に襲われてバットで殴られ、右耳の後ろを6針縫うという怪我を負いました。幸い怪我もそれほど大したことはなく、精神的に大きなダメージを負うこともなく済んだのですが、このことをブログでお知らせするかどうするかとても迷いました。

でもFacebookでお友達だけにこのことを知らせたところ、多くの方からお気遣いいただくと同時に、やはりどこで何時くらいにどのような経緯でこのようなことが起きたのか今後のために知りたいというメッセージも多く、やはりこのブログを読んでくださっている在グアムの方やツーリストの方が同じような被害にあわないようにするためにも、きちんとお知らせした方がいいのではないかと思い、記事にさせていただきたいと思います。

事件が起きたのは3月7日(金)の夜9時45分頃。

Guam Premier Outlet(グアム・プレミア・アウトレット=通称GPO)からもそれほど遠くない、GPO前のChalan San Antonio(チャラン・サン・アントニオ)通りにあるスポーツ用品店Hornet Sporting Goods(ホーネット・スポーティング・グッズ)のほぼ通りの向かい側で起きました(下記地図参照)。

以下、夫がFacebookで友人あてに書いたポストから、事件のあらましについての部分を引用します。

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昨晩、GPOの前のチャランサンアントニオ通りをITCの交差点からラウンドアバウトに向けてランニングしていました。タムニング小学校を過ぎた辺りで20代半ばと思しき3人組の男が野球場方面から出てくるのを目にしました。そのうちの一人は手に子供用の木製バットを持っていました。僕が近づいていくと、彼らは道を塞ぎ、何も言わずにいきなりバットを振り上げ襲いかかってきました。僕が倒れて臥していると、腰からiPhoneの入ったスポーツ用ウェストバッグを剥ぎとり、野球場方面に向かって全力で逃げていきました。21:45のことです。

ラッキーだったのは犯人にバッティングセンスがなく、頭の芯を捉えることなく耳をかすめ、肩を直撃しただけで済んだことです。頭に6針縫い、肩にアザが残ったくらいですみました。

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完全に車社会のグアムでTamuning(タムニング)のこのエリアを歩く人は確かにあまりいませんが、それでも小学校や教会があり、GPOなどのモールや大型のレストラン・チェーン店、有名ホテルなどもそれほど遠くないところにあるので危険なエリアという認識は多くのローカルにもなく、警察でさえここで事件が起きたことに驚きを隠せなかったようです。実際、夫のポストを見て何人かのランニング愛好家の女性の友人たちからも、夜にまさに同じルートを走っていたというコメントがいくつかあったくらいでした。

と同時に、最近Tamuning(タムニング)を含めてグアムの治安が悪くなってきているというコメントも少なからず寄せられました。

今回夫が襲われたエリアは比較的ツーリストの方たちにとっては不便な場所、というか、観光地と観光地の間のような場所で、ここを目指して歩く方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、それでも公共交通機関のほとんど発達していないグアムでは、結構な距離を歩いて移動されるツーリストの方もお見受けします。そのため例えばGPOからHilton Guam Resort & Spa(ヒルトン・グアム・リゾート・アンド・スパ)に帰る方は必ずこの道を通られるでしょうし、Sheraton Laguna Guam Resort(シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート)やOnward Beach Resort(オンワード・ビーチ・リゾート)にご宿泊の方も、GPOなどの帰りなどにこちらの方までお散歩がてら歩く方もいらっしゃるかも知れないので、やはり日が落ちてからは旅行会社さんなどの運営するバスやタクシーなどを利用し、必要以上に出歩かない方がいいのではないかと思います。

このように書くと、安全だと思っていたグアムもこんなに危ないのなら行きたくない...と思われてしまうかもしれませんが、世界的な観光地である例えばパリでは、オペラ座の近くの大通りでも、ちょっと入った小道でも、ひったくりなどは昼間でも起こるほどよくあることですし、ニューヨークの地下鉄も以前より治安がよくなったとはいえ、それでもできれば車掌さんのいる近くの車両に乗った方がいいと言われたり、ローマの街角で数人に囲まれ襲われたなんていうこともそれほど珍しいことではありません。

要は、残念ながら危険は世界中どこに行ってもある程度存在し、あとはどのようにそのリスクを最小限にして自分の身を自分で守るかという問題なのではないかと思います。

グアムは他の世界の観光地と比べてやはり比較的安全な観光地であることに今でも変わりはありませんが、グアムの歴史の中でいうと、少し治安が悪くなっていることも否めません。

また発生エリアや時間帯も、一番の観光地であるTumon(タモン)地区の中でぽっかりと建物が途切れたような場所で夜間に起こったり、またはふらりと人里離れた洞窟やジャングルなどに連れて行ってあげるという言葉を信じてついて行ったら襲われたというものが多かったのですが、もしかしたら少しその発生エリアが広がっているのかも知れません。

いずれにしても、日没後に人があまりいないところを歩いたり走ったりしない。人里離れたところに連れて行ってもらうツアーなどは、できれば大手ツアーが主催しているものに参加し、安全が確認できるものを選ぶなど気をつければ、グアムは十分安全で、楽しめる場所だと思います。

今回、夫が警察も驚くような比較的安全と思われていた場所で暴漢に襲われたことは本当に恐ろしいことでしたが、幸いまた家族仲良く暮らせるようになっており、このことを皆さまにお伝えすることで第二、第三の被害者が出ないことを心から強く願っています。

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