演劇づくしのシアターフォーラム

ハノーファーはロンドンよりも北に位置し、夏至前後のこのごろは夜10時過ぎても明るく、なんとも気持ちがいい。週末はあちこちでいろんなイベントをしており、ドイツに住んでよかったなあ、と思う季節です。

6月22日から7月3日まで、「フェスティバル・シアターフォーラム」という催しが開かれています。ドイツはもちろんハンガリーやイラン、アメリカなど世界各国から20の劇が、市内のあちこちで上演されます。日本からも「チェルフィッチュ」という名のグループが6月24日と25日、「ゾウガメのソニックライフ」を披露します。料金はどれも一般16ユーロ（約2000円）で、学生や失業者は6ユーロ（720円）。手軽に楽しめる、市民のための演劇祭です。

オペラ広場前では、カナダ人夫妻による船のアートが展示されています。狭い船内には、鍋や人形、水、バイオリン、玉などこまごまとしたものが動き、音をたて、かと思うと止まり、静かになります。芸術的なお化け屋敷という趣。大昔に人々が何年も航海していた時代、彼らが見たり聞いたり感じたりしたものを凝縮するとこんなふうになるのではないか、という気がしました。

参照：フェスティバル・シアターフォーラムについて

http://www.theaterformen.de/home/