ギリシアの休日 マニ編
南ギリシアのマニ地方にバカンスに行ってきました。本島の最南端は3本の爪が出ているような形になっていますが、その真ん中の半島。アギオス・ディミトリスという小さな村に、一週間滞在しました。
長期滞在できる別荘のようなところで、その1階部分を借りて自炊しました。海岸まで30mと、海が近い。岩がごつごつして、波が砕けています。テラスがついていて、海からの風にふかれながらのんびりするのは最高。人通りが少なく、聞こえるのは虫の声と波の音だけ。夜は満天の星で、流れ星が見えました。
近くにいくつか砂浜があり、海水浴ができます。
そのひとつストウパという街。日差しは強く暑いのですが、水は以外に冷たい。パラソル持参で毎日通い、ただ浜辺でごろごろしたり、少し泳ぐのがギリシア流です。
ランチにイモのスライス、小魚のフライ、青菜のゆでたもの、ムサカなどを食べました。ポテトフライは、本物のジャガイモを切ってあげており、冷凍食品ではありません。ギリシアレストランで、本物の家庭の味がまだまだ残っており、どこで食べても新鮮でした。
カルダミリの街ではちょうど「Planet Bicycle」といって、自転車をテーマにした写真展が開かれていました。自転車愛好家たちが世界各国で撮ったユニークな写真たち。会場は以前ケーキ屋さんだった建物で、壁がはげ、床はぼこぼこ。いかにもアンニュイな雰囲気で、思わずひきつけられます。
ディロス鍾乳洞にも行きました。何十万年もかけて作られた自然の造形美で、ここは1900年ころに発見されました。14キロほどの長さがあり、場所によっては水深71mだとか。観光コースは1,5キロほどで、最初の1,3キロは船、残りは徒歩になります。
船はゆっくりと25分かけて周ります。天井が低くて通り道は細く、船子はオールで壁をついて先へ進みます。外の蒸し暑さとはうってかわって、ひんやりとした空気。なんとも幻想的な眺めで、ときどきしずくが垂れてきて、どきりとします。
南ギリシアは暑いけれど、日本みたいにむっとしておらず、木陰はさわやか。ずっと浜辺にいるなんて飽きるかと思ったけれど、波を見ているだけで気分が和むし、本を読んだり、カフェでアイスカプチーノを飲んだりのんびりしました。日ごろ海とは縁がないので、3年分ぐらい海を満喫した気分です。
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