ろうそくの光の中で
ハノーファーは1983年より広島市と姉妹提携しており、平和運動が盛んです。
広島市が会長を務める世界平和市長会議では、ハノーファー市長は長崎市長など他12市長とともに副会長を務めています。
広島に原爆が投下された8月6日には、戦争で屋根が抜け落ちたままのエギーディエン教会で、平和を願って犠牲者を追悼する式典を毎年開いています。夜は市役所で原爆に関する展示を開き、裏庭の池で灯篭流しをします。
前日の8月5日、広島連合ハノーファーという平和団体が、ろうそくを灯して被爆者を追悼する催しを開きました。場所は市南の広島祈念の杜。原爆で亡くなった11万人(ドイツ語だと110,000と書く)の人を象徴して、広島市から贈られた桜の木が110本あり、爆心地のそばの石を使った石碑も置かれています。
5日はインフォスタンドを設置して、核兵器の撲滅を訴えました。今年は福島原発の事故があったため、原発や放射能について関心を示す人が多くいました。手のオブジェは、被爆者の思いを代弁しており、芸術家のクラウス・カッペンベルクと学校の子どもたちが作りました。
夜になると、ろうそくの光が際立ってきます。肌寒い夜でしたが30人ほど集まり、66年前に原爆が投下されたこと、今なお各地で核兵器が使われていること、福島原発の事故についてなど意見交換しました。
遠いドイツで、広島、長崎、福島の被曝者について心を痛めている人がたくさんいます。
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