桜祭り

公開日 : 2012年04月30日
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29日の日曜日午後、市の南西にある「広島記念の杜」で桜祭りが開かれました。春の恒例行事で、今年で12回目。ハノーファー市は広島市と姉妹提携しており、この杜には、広島の原爆投下の犠牲者11万人を追悼し、広島市から贈られた110本の桜の木が植えられています。

祭りでは弓道や習字、折り紙、茶道など伝統文化が披露され、おにぎりや饅頭など日本の味が楽しめました。満開となった桜は、ちらちらと花びらを落とし始めたところ。明るい曇り空とあって約500人が訪れ、大賑わいでした。多くの人が木の下でござを広げ、くつろいでいました。子どもコーラスも盛況でした。ハノーファー漫画クラブでは、ドイツの若者たちがアニメのキャラクターの衣装で登場。漫画講座も開かれました。

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この杜には花崗岩で作られた碑が立っています。1992年に広島市よりハノーファーに贈られたもので、観音様の優しい顔が掘り込まれています。この碑は原爆投下地より200メートル離れた線路の石でした。戦争を二度と起こさないという誓い、そして平和を求める気持ちがこの碑に込められています。この碑が広島市から来たというと、いまだにドイツ人の中には「放射能が出ているから危ない」という人がいます。まったく近づこうとしない人も。現在でも広島市は焼け野原で、草木一本生えていないと思っているのです。桜祭りなど日独交流を通して、このような誤解が少しでもなくなってくれればと願っています。

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