海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > ヨーロッパ  > ハノーファー特派員ブログ > 「チェルノブイリの子どもたち」写真展

ドイツ/ハノーファー特派員ブログ 旧特派員 田口 理穂

ドイツ・ハノーファー特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2012年11月16日

「チェルノブイリの子どもたち」写真展


メール プリント もっと見る

「チェルノブイリの子どもたち」写真展

ハノーファー市街地にあるニーダーザクセン州議会議事堂で、チェルノブイリの子どもたちを写した写真展「一生の間Lebenslang」が開かれています。1986年のチェルノブイリ原発事故の後に生まれた子どもたちを写したもの。事故直後からに生まれた子から、数年前に生まれた子まで年齢はさまざまですが、障害がいで苦しんでいるのは同じ。24枚の写真が、チェルノブイリの後遺症を静かに物語っています。


1988年に生まれたビクターは、生まれたときから麻痺があり、知能の発達も遅れています。両親は地球物理学者で、ミンスクから60キロ離れたところで暮らしていました。豊かな自然に囲まれ、山の実やきのこを取って食べていました。この地域が激しく汚染されていることは、1990年になるまでほとんど知られていませんでした。今では父親が仕事をやめてビクターの面倒を見ています。


1991年に生まれたパウエルは、障がいを持って生まれたため父親は去り、母子家庭で育ちました。目と左足の親指しか動かすことができませんが、絵を描くのが上手で先日は個展を開きました。コンピュータ操作もでき、フェイスブックを通じて世界とつながっています。


DSC_1331a.jpgDSC_1328a.jpg


この写真展は、ニーダーザクセン州財団「チェルノブイリの子どもたち」の主催によるもの。財団は1992年、州議会議員を中心に設立され、一般からの寄付も多数ありました。この20年間の間にチェルノブイリを訪れること56回、300以上の超音波検査機に1000万ユーロ(10億円)、薬や消耗品に130万ユーロ(1億3000万円)などさまざまな援助をしてきました。


孤児院の写真では、障害を持った子どもたちが車椅子に乗ったり杖をつきながら遊んでいます。その無垢な表情。放射能と障がいの関連性は証明できないというけれど「証明できないから関係ない」とはいえない。大人たちのしたことが、こうして後々子どもたちに大きな足かせを残しているのだと思うと胸が痛みます。
写真展は11月22日まで、平日10時から17時。入場無料。


ニーダーザクセン州財団「チェルノブイリの子どもたち」(ドイツ語)
http://www.tschernobyl.niedersachsen.de/themen/unsere_stiftungen/kinder_von_tschernobyl/wie_geht_es_weiter/12977.html

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 文化・芸術・美術
2012年11月16日
« 前の記事「ケストナーミュージアムで「風の島々」展」へ
»次の記事「「福島の声を伝える」 ヒロシマ・サロン」 へ
おすすめ記事
    ハノーファー特派員 新着記事
    オススメ、お土産にバールセンのお菓子!
    夏時間スタート&イースター
    日本でも人気Hollandische Kakao-Stubeのチョコレート
    ドイツのバレンタイン事情★お花
    ドイツのバレンタイン事情★チョコレート
    いま、白銀のハノーファー
    ドイツの年越しに欠かせないベルリーナ
    ドイツ流新年の祝い方☆年に3日間&24時間の花火!
    1年前の同じ月に投稿された記事
    どっしり重たいグリューンコール
    ドイツの休日 シュトルベルク
    ちょうちん行列
    2011年11月11日に結婚したら幸せになれない?

    ドイツ 航空券情報


    ドイツ旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■ドイツの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    ヨーロッパ特派員ブログ一覧

    アイスランド/レイキャヴィークアイルランド/ゴールウェイイギリス/イーリーイギリス/エディンバライギリス/カーディフイギリス/ギルフォードイギリス/グラスゴーイギリス/ケンブリッジイギリス/コッツウォルズイギリス/ヒースローイギリス/ブリストルイギリス/ベルファストイギリス/ヨークイギリス/ロンドンイギリス/ロンドン2イギリス/ロンドン3イタリア/シチリア島イタリア/トリノイタリア/ナポリイタリア/ナポリ2イタリア/パルマイタリア/フィレンツェイタリア/ミラノイタリア/ミラノエキスポイタリア/ラ・スペツィアイタリア/ローマエストニア/タリンオランダ/アイントホーフェンオランダ/アムステルダムオランダ/ライデンオーストリア/ウィーンオーストリア/チロルオーストリア/リンツキプロス/ニコシアギリシャ/アテネクロアチア/ザグレブクロアチア/ドゥブロヴニクスイス/アッペンツェルスイス/チューリヒスイス/ベルンスウェーデン/ストックホルムスペイン/イビサ島スペイン/バルセロナスペイン/バレンシアスペイン/ビトリアスペイン/ビルバオスペイン/マドリッドスロヴェニア/リュブリャナチェコ/ブルノチェコ/プラハデンマーク/コペンハーゲンドイツ/ケルンドイツ/シュタインバッハドイツ/ハノーファードイツ/ハンブルクドイツ/フライブルクドイツ/フランクフルトドイツ/ベルリンドイツ/ボンドイツ/ミュンヘンドイツ/ミンデンドイツ/レーゲンスブルクノルウェー/オスロノルウェー/オスロ2ノルウェー/ベルゲンハンガリー/ブダペストフィンランド/トゥルクフィンランド/ヘルシンキフィンランド/レヴィ・サーリセルカフランス/アヌシーフランス/カンヌフランス/サンローフランス/トゥルコアンフランス/ナルボンヌフランス/パリフランス/ボルドーフランス/マルセイユフランス/リヨンブルガリア/ソフィアブルガリア/プレヴェンベルギー/ゲントベルギー/ブリュッセルポルトガル/ポルトポルトガル/リスボンマケドニア/スコピエマルタ/マルタ島モンテネグロ/ポドゴリツァヨーロッパ/バルカンラトヴィア/リーガルクセンブルク/ルクセンブルクルーマニア/ブカレストロシア/モスクワ

    ヨーロッパにもどる

    • 特派員プロフィール
    • ハノーファー特派員

      ハノーファー特派員
      田口 理穂
      ジャーナリスト、裁判所公認ドイツ語通訳・翻訳士。1996年よりハノーファー在住。州立ハノーファー大学社会学部卒業。ドイツの環境政策や生活事情についての執筆のほか、視察やテレビ局のコーディネートや通訳も。著書に「市民がつくった電力会社 ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命」(大月書店)、共著に「『お手本の国』のウソ」「ニッポンの評判」(ともに新潮新書)。質実剛健、けれど愛すべきドイツの魅力についてご紹介します。

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集